第15回向け国家資格キャリアコンサルタント 学科模擬試験 解答解説7

2021.1.31

問 31 キャリアコンサルティングの相談過程に関して、最も適切なものはどれか。

1、インテーク(受理面接)とは、初回に行う面接のことで、詳しい話を聞く前にまず必要な
検査を主に行うことをいう。
2、コンサルテーション(照会)とは、キャリアコンサルタント自身がある課題に対してより
専門性の高い専門家に相談することをいう。
3、リファーとは、医師(特に精神科医)に相談者を紹介することをいう。
4、コラボレーション(協働)とは、複数の専門家が役割を分担してそれぞれ独立して課題解決に
取り組むことをいう。

1、× インテークとは初回面談のことで信頼関係づくりを主に行う。必要な検査を行うことではない。
2、〇
3、× 医師に限定されず、弁護士・社労士、労働基準監督署など様々な所が対象となる。
4、× 独立ではなく協働して取り組む

問 32 グループアプローチに関する次の記述のうち、適切なものはどれか。

1、グループアプローチは、組織開発や課題解決ではなく、参加者の人間的成長を目的に
行われる。
2、構成的グループ・エンカウンターは、パーソン・センタード・アプローチの理念と実践に
基づいて、ロジャーズ(Rogers, C. R.)によって開発された。
3、ソーシャルスキル・トレーニング(SST)は社会的学習理論に基づく認知行動療法の一つに位置づけられる。
4、グループアプローチは、健康な人を対象に行われる。

1、× グループアプローチは、各自の問題解決に資することを目的にするグループ活動である。
2、× 構成的グループ・エンカウンターは國分康孝が創始し発展させた。
3、〇 ソーシャルスキル・トレーニングは社会的学習理論に基づく認知行動療法の1つ。
4、× グループアプローチは教育、医療福祉、地域、産業など広い分野で使われている。

問 33 ロジャーズ(Rogers, C. R.)の来談者中心カウンセリングにおけるカウンセラーの基本的態度や考え方に関して、不適切なものはどれか。

1、クライエントとの関係において、心理的に安定しており、ありのままの自分を受容している。
2、クライエントに対して無条件の肯定的関心を持つ。
3、クライエントの行動を対象とし学習によって形成された不適応行動を改善しようとする。
4、クライエントの内的世界を共感的に理解し、それを相手に伝える。

1、○ 自己一致または誠実な態度とも呼ばれる。
2、○ 無条件の積極的関心、受容的態度とも呼ばれる。
3、× 学習によって形成された不適応行動を改善するのは、行動療法などの行動的アプローチである。
4、○ 共感的理解とも呼ばれる。

問 34 相談場面の設定に関して、最も不適切なものはどれか。

1、相談者が訴えたことに対し、どんなアドバイスができるかを考えることがキャリアコンサル
タントの最初の課題である。
2、相談者を治そうとするより、相談者がどのように自分自身や抱える問題を捉えているのかを
理解しようとする姿勢・態度が大切である。
3、相談時間が限られている場合、ラポールづくりだけに時間を費やすのではなく、次のステッ
プを意識して面談を進めるのが望ましい。
4、信頼関係構築のため、キャリアコンサルタントは相談者に対し、温かくゆったりとした姿勢
で向き合い、共感的な良い聴き手になり、集中して傾聴する。

1、× 最初の課題は信頼関係を構築することであり、傾聴もせずに助言はしない。
2、〇
3、〇
4、〇

問 35 システマティック・アプローチにおける意思決定方策に関して、不適切なものはどれか。

1、意思決定では、クライエントが積極的な役割を果たす。
2、意思決定には、必ず「不確実性」が伴う。
3、意思決定のタイミングは、早ければ早いほど良い。
4、意思決定は「完璧性」を求めるものでない。

1、〇
2、〇
3、× 意思決定のタイミングは非常に重要であり、かつクライエントが主体となり決定する。
4、〇

注意:模擬問題に関する質問等はお答え出来かねますので予めご了承ください。