第31回国家資格キャリアコンサルタント論述試験 解答例 (協議会)

2026.4.17

第31回国家資格キャリアコンサルタント論述試験 解答例 (協議会)

≪設問1≫
相談者は、結婚式の準備を行う中で、急にこの会社で働き続けて大丈夫だろうかと不安を感じるようになった。先輩や父のように家族を養っていけるのか、このままで本当に大丈夫なのかと心配になり、目の前の数年間が思い描けず、どうしたらいいか分からない。

≪設問2≫
結婚という人生の節目を契機に生じた不安や心配を受け止めつつ、その背景にある仕事やキャリアの問題に焦点化し、不安や心配の内容の意識化、言語化を促すことで、相談者が抱えている問題を明確化する意図があると考える。

≪設問3≫
①問題
相談者は価値観の未整理や仕事理解・情報の不足から、今後の中長期的なライフキャリアの見通しを持てずにいる。そのため、結婚という人生の節目を前に「このままでよいのか」と不安や心配を募らせていることが問題。
②その根拠
1.仕事内容や職場環境の良さを評価する一方で給与面への不安も示しており、何に価値を置くかが整理されていないことから、自己理解の不足がうかがえる。
2.現職継続や今後の働き方について具体的な情報がないまま不安や心配を募らせていることから、仕事理解と情報の不足があると考えられる。
3.「目の前の数年間が思い描けない」等の発言から、今後のライフキャリアの見通しが持てていないことがうかがえる。

≪設問4≫
1.まずは、結婚を契機に生じた不安や心配といった気持ちを丁寧に受け止め、信頼関係を築くとともに、その背景にある今後の生活やキャリアの見通しの持てなさについて、ともに整理し気づきを深めていく。
2.その上で、仕事内容や職場環境への評価と給与面への不安の双方について傾聴・整理することで、相談者が仕事や生活において何に価値を置いているのかを明確にし、自己理解を深める支援を行う。
3.あわせて、現職におけるキャリアパスや収入、ほかの働き方に関する情報収集を支援し、仕事理解を深めることで現実的な選択肢を整理する。
4.これらを踏まえ、中長期的な視点から生活や働き方、収入を含めたライフキャリアプランを描けるよう支援し、相談者が今後の方向性について主体的に意思決定できるよう関わっていく。