【2級実技面接対策】非正規雇用からの就労安定化ケースを徹底解説|「今後自分はどんな仕事をすればいいか」という悩みの本質とは

2026.6.8

【駆け込み論述対策】1時間で完成するeラーニング

1時間で完成するeラーニングはこちら
(設問ポイント42分/模擬問題解説26分/PDFつき)

キャリアコンサルティング技能士2級(実技・面接)ロールプレイにおいて、若年層・中堅層の就労支援の場面で頻出する定番テーマの1つが、「一時期は正規雇用で働いていたものの、現在は非正規雇用(アルバイトなど)を継続しており、そろそろ安定した仕事に就きたいと考えている」というケースです。

現在の勤務先での正社員登用制度に対して試験の不安があり、仕事内容への継続性に関しても自信を持てずに立ち止まってしまう状態。このケースの本質は、単に求人を紹介することではなく、「正社員登用試験や今後の就業継続に対する自信のなさを生み出している要因の整理」と、「相談者自身の職業適性や就労意欲の明確化、および主体的なキャリアの方向性決定の支援」にあります。

本記事では、システマティック・アプローチに基づく見立てと、面接試験・口頭試問で評価されるポイントをわかりやすく解説します。

1. このテーマにおける「相談者視点(CL)」の訴え

現在の勤務先においてアルバイトとして数ヶ月勤務している相談者が抱える、実際の訴えは以下の通りです。

  • 現在の就労に関する意向: 一時期正規雇用で働いていた。この2年はアルバイトをしているがそろそろ安定した仕事に就きたいと考えている。
  • 社内の選択肢に対する不安: 今の会社では正社員登用の制度もあるが、試験に受かる自信がない。
  • 業務内容の受け止めと継続性への懸念: 仕事は楽ではないので、継続して勤めることができないのではないかと思ってしまう。
  • 今後の方向性への迷い: 今後自分はどんな仕事をすればいいか、相談したいという思いを抱いている。

2. キャリアコンサルタント(CC)視点での問題把握(見立て)

このテーマを2級技能士の視点で見立てる際、相談者の発話内容をもとに、システマティック・アプローチに基づいた構造的なアプローチを行います。以下はキャリアコンサルタント側からの見立て(仮の視点)となります。

① 「試験に受かる自信がない」ことに関する自己理解の確認(仮の視点)

相談者は「正社員登用の制度もあるが、試験に受かる自信がない」と話していますが、具体的に試験のどのような内容(筆記、面接など)に対して自信がないのか、また過去の正規雇用時の経験やこれまで培ってきた職務経験が客観的に整理できているか、自己理解の現状を確認する必要があると考えられます。

② 「継続して勤めることができないのではないか」という受け止めの背景(仮の視点)

「仕事は楽ではない」という実際の業務実態に対して、仮に相談者が過去の退職の経緯や現在の職場での勤務環境を踏まえ、自身の体力面や適性に対してどのような自己効力感を持っているのか、その受け止めの背景を丁寧に事実確認していく必要があると考えられます。

③ 労働市場および選択可能な職種に関する仕事理解の確認(仮の視点)

「今後自分はどんな仕事をすればいいか」という問いに対して、現在の職場以外の選択肢、あるいはこれまでの複数のアルバイト経験で得られたスキルが他にどのように活かせるかなど、一般的な労働市場における情報収集(仕事理解)や、自身の望む就労条件についての整理がまだ十分に行われていない可能性が考えられます。

3. 面接展開と口頭試問を有利に進めるポイント

ラポール形成:安定への前向きな意欲とこれまでの就労経験の受容

まずは、複数の職場において長年にわたり就労を継続してきたこれまでの実績と、「そろそろ安定した仕事に就きたい」という将来に向けた前向きな意欲をしっかりと受容します。「これまでのアルバイトのご経験を経て、今改めて、これからのために安定したお仕事を目指したいという確固たる思いを抱いておられるのですね」と、その姿勢に寄り添います。

具体的展開:不安の言語化と主体的な意思決定の支援

相談者がこれからの就労に向けて、自らの力で納得のいく方向性を見出していけるよう、以下のステップで事実確認と内省の支援を行います。

  • 「自信のなさ」と「継続への懸念」の丁寧な紐解き: 正社員登用試験への不安や、「仕事は楽ではないので、継続して勤めることができないのではないかと思ってしまう」という受け止めの背景にある、具体的な状況や懸念事項を言葉にしていきます。
  • これまでの就労経験(強み)の棚卸し: これまでの複数の職場で役割を果たし、長年勤務を継続してきた事実を振り返り、相談者自身が自身の適性や培ってきた経験に対する自己理解を深められるようサポートします。
  • 現実的な選択肢の整理: 現在の会社での登用制度の具体的な内容(試験の時期や要件など)を確認し、相談者自身が「どんな仕事をすればいいか」を判断するための基準(軸)を明確にできるよう働きかけます。

これらを通じて、今の会社で正社員を目指すか別の仕事を探すかというメリット・デメリットをただ比較するのではない、相談者が「自身のこれまでの経験に自信を持ち、安定就労に向けた不安の本質を言葉にすることで、これから歩むべき仕事を自らの力で主体的に意思決定していけるよう伴走すること」が、技能検定において評価される展開の鍵となります。

【キャリコン2級対策講座のご案内】

【このチャンネル・ブログで扱う内容】

キャリアコンサルタント養成講習/技能士2級・1級試験対策/ロールプレイ解説/相談者の感情理解/キャリコンとしての実務のポイント
試験を控えている方、ロールプレイの質を高めたい方に向けて発信しています。

➔ チャンネル登録はこちら