第32回キャリアコンサルタント試験は難しかった?第30回~第32回の合格率・平均点を比較

2026.8.20

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第32回キャリアコンサルタント試験の結果が発表されました。

今回の結果を見て、「これまでと比べて合格率が低かったのでは?」
「第32回は難しかったの?」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。

そこで今回は、特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会が公表した
第30回・第31回・第32回キャリアコンサルタント試験の結果を比較します。

学科試験、実技試験、学科・実技両方受験者の合格率に加え、
平均点や年代別の結果を確認します。

また、第32回では受験者数そのものも前回から大きく減少しています。
そこで受験者数については、さらに第24回まで遡って推移を確認しました。

※本記事は公表された試験結果を比較したものです。
合格率や平均点のみから、試験問題そのものの難易度や受験者数増減の原因を断定するものではありません。

第30回~第32回の合格率を比較

まずは、直近3回の合格率を並べてみましょう。

試験 学科 実技 学科・実技
両方受験者
第30回 77.6% 63.0% 56.7%
第31回 80.9% 63.8% 58.8%
第32回 54.6% 60.3% 43.7%

3回を比較して最も目立つのが、
第32回の学科試験合格率54.6%です。

第31回の80.9%から第32回は54.6%となり、
26.3ポイント低下しています。

第30回の77.6%と比較しても23.0ポイント低く、
直近3回の中では第32回が最も低い結果となりました。

直近3回の学科合格率

第30回 77.6% → 第31回 80.9% → 第32回 54.6%

実技試験の合格率は比較的安定

一方、実技試験の合格率は、
第30回63.0%、第31回63.8%、第32回60.3%でした。

第31回から第32回では3.5ポイント低下していますが、
学科試験の26.3ポイントという変化と比較すると、
実技試験の変動は比較的小さいことが分かります。

第32回の結果で特に大きな変化が見られたのは、
実技よりも学科試験でした。

学科・実技両方受験者の合格率も43.7%へ低下

学科試験と実技試験の両方を受験した方の合格率は、
第30回56.7%、第31回58.8%、第32回43.7%でした。

第31回の58.8%から第32回は43.7%となり、
15.1ポイント低下しています。

第32回は2,375人が学科・実技の両方を受験し、
そのうち1,039人が合格しています。

学科試験の合格率が大きく下がっていることとあわせると、
第32回の両方受験者の合格率低下には、
学科試験の結果が大きく表れていると考えるのが自然です。

※これは公表された結果データを比較した上での考察であり、
試験実施機関が原因を公表したものではありません。

平均点を比較しても学科の低下が目立つ

試験 学科
100点満点
実技
150点満点
論述
50点満点
面接
100点満点
第30回 75.6点 91.5点 31.9点 60.3点
第31回 76.9点 91.3点 32.7点 59.6点
第32回 69.1点 90.3点 32.2点 59.3点

第31回の学科平均点は76.9点でしたが、
第32回は69.1点となり、7.8点低下しました。

一方、実技試験は91.3点から90.3点、
論述は32.7点から32.2点、
面接は59.6点から59.3点です。

合格率だけではなく平均点についても、
第32回では学科試験の低下が目立っています。

※公表資料では、論述または面接試験のみを受験した方も含まれるため、
論述と面接の平均点の合計は実技試験全体の平均点とは一致しません。

年代別で見ても第32回の学科合格率は低下

公表された年代別の受験者数と合格者数から学科試験の合格率を算出すると、
第31回から第32回にかけて、すべての年代で低下しています。

年代 第31回 第32回
30歳未満 82.2% 51.0%
30~39歳 87.3% 64.2%
40~49歳 81.7% 58.1%
50~59歳 75.7% 50.3%
60~69歳 77.4% 40.4%
70歳以上 64.3% 36.4%

※年代別合格率は、公表された各年代の受験者数・合格者数をもとに当社で算出し、
小数第2位を四捨五入しています。
70歳以上は受験者数が少ないため、数値の比較には注意が必要です。

特定の年代だけではなく、
幅広い年代で学科合格率が低下していることも第32回の特徴です。

もう一つ気になる数字|第32回は受験者数も大きく減少

第32回の結果を確認していて、
合格率とは別にもう一つ気になる数字があります。

それが受験者数です。

第31回の実受験者数は4,917人でしたが、
第32回は3,932人となりました。

実受験者数
第31回 4,917人 → 第32回 3,932人
985人減(約20.0%減)

約1,000人の減少ですので、かなり大きな変化に見えます。

そこで、「キャリアコンサルタント試験を受験する人そのものが
減少しているのではないか」と考える前に、
さらに過去まで遡って確認してみました。

第24回~第32回の実受験者数を比較

試験回 実受験者数
第24回 3,716人
第25回 4,825人
第26回 4,270人
第27回 4,949人
第28回 5,637人
第29回 4,694人
第30回 4,821人
第31回 4,917人
第32回 3,932人

こうして並べてみると、第32回の3,932人は
第27回以降と比較すると少ないことが分かります。

一方、第24回は3,716人、第26回は4,270人となっており、
過去にも受験者数が少ない回がありました。

また、第24回から第32回までを見ると、
受験者数は一直線に増加・減少しているわけではなく、
試験回によって増減しています。

したがって、第31回から第32回にかけて
実受験者数が985人、約20%減少したことは事実ですが、
この結果だけをもって
「キャリアコンサルタント試験の受験者が継続的に減少している」
「キャリアコンサルタント資格の人気が低下している」
と判断することはできません。

第33回以降も同様の水準が続くのか、
それとも再び増加するのか、今後の推移を確認していく必要があります。

第32回は「難しかった」といえるのか?

ここまでの結果を見ると、
「第32回はかなり難しかったのでは?」と思う方もいるでしょう。

データから確認できるのは、
第32回の学科試験では、直近の第30回・第31回と比べて
合格率と平均点の両方が大きく低下したということです。

また、年代別に見ても幅広い年代で学科合格率が低下しています。

そのため、
「第32回は少なくとも結果上、過去2回と比べて
学科試験で合格に至った割合が大きく低かった」

ということはデータから確認できます。

ただし、合格率や平均点には、
問題の内容だけではなく受験者の構成などが影響する可能性もあります。

今回公表されている試験結果だけを根拠に、
「試験問題そのものが難化した」と断定することはできません。

本記事では、
「第32回は、直近3回の中で学科試験の結果が大きく低下した回だった」
と整理するのが適切だと考えます。

第32回を受験された皆さまへ

今回受験された皆さま、本当にお疲れさまでした。

特に学科試験については、
過去2回と比較して合格率・平均点ともに大きく下がる結果となりました。

今回合格された方は、本当におめでとうございます。
ここまで積み重ねてきた学びを、
これからのキャリア支援の場でぜひ生かしていただければと思います。

また、今回結果が届かなかった方も、
今回の結果だけでご自身の努力や学びを否定する必要はありません。

学科なのか、論述なのか、面接なのか。
どこで得点できたのか、どこに課題が残ったのかを確認し、
次の学習につなげていくことが大切です。

まとめ|第32回は「学科」と「受験者数」に注目

  • 学科合格率:80.9% → 54.6%(前回比26.3ポイント低下)
  • 実技合格率:63.8% → 60.3%(前回比3.5ポイント低下)
  • 両方受験者合格率:58.8% → 43.7%(前回比15.1ポイント低下)
  • 学科平均点:76.9点 → 69.1点(7.8点低下)
  • 実技・論述・面接の平均点は学科ほど大きく変化していない
  • 実受験者数:4,917人 → 3,932人(985人・約20%減)
  • ただし、第24回~第32回では受験者数に増減があり、継続的な減少とは判断できない

第30回から第32回までを比較すると、
第32回試験の大きな特徴は学科試験の結果の低下です。

そしてもう一つ、今回新たに注目したいのが
受験者数が前回から約20%減少したことです。

ただし、過去まで遡ると受験者数は試験回によって増減しています。
今回だけで受験者数の長期的な減少を判断することはできません。

今後の試験結果についても、合格率だけではなく、
受験者数を含めて継続的に確認していきたいと思います。

出典

特定非営利活動法人 キャリアコンサルティング協議会
「第24回~第32回キャリアコンサルタント試験 試験結果」

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