キャリコンのロープレで困ったときどうする?質問・沈黙・アドバイスなど5つの悩みを解説【面接対策】

2026.8.24

キャリアコンサルタント試験のロールプレイを練習していると、

「次の質問が思いつかない」
「相談者が黙ってしまった」
「アドバイスしてはいけないの?」

など、さまざまな疑問が出てくるのではないでしょうか。

ロールプレイでは、「何を質問するか」を考えることに意識が向きすぎると、
相談者の話を十分に聴けなくなってしまうことがあります。

大切なのは、質問をたくさんすることではありません。

相談者が何を感じ、何に困り、何を考えているのかを理解しようとすることです。

今回は、キャリアコンサルタント試験のロールプレイでよくある5つの悩みについて考えていきます。


※この記事は、特定の試験実施機関の採点基準や合否基準を示すものではありません。
ロールプレイ練習やキャリアコンサルティングを考える際のポイントとしてお読みください。

1.ロープレで質問が思いつかない…そんな時どうする?

ロールプレイをしていると、

「次は何を聞けばいいんだろう」

と質問が思いつかなくなることがあります。

ここで焦って、新しい質問を探し始めてしまう方も少なくありません。

しかし、必ずしも新しい質問を考える必要はありません。


まずは、相談者がこれまでに話した言葉を振り返ってみてください。

たとえば相談者が、

「今の仕事を続けるかどうか迷っているんです」

と話していたとします。

その直後に別の話題へ移るのではなく、

「今のお仕事を続けるかどうか、迷っていらっしゃるんですね」

と受け止めることもできます。

さらに、

「どのようなところで迷っていらっしゃるのでしょうか」

と、相談者が話した内容から自然に話を広げることもできます。

質問が思いつかないときほど、


「次に何を聞くか」ではなく、
「相談者は今まで何を話していたか」

に意識を戻してみましょう。

2.相談者が沈黙したら、何か話した方がいい?

ロールプレイ中に相談者が黙ってしまうと、不安になる方は多いと思います。

沈黙が続くと、

「何か質問しなければ」
「会話を続けなければ」

と焦ってしまいがちです。

しかし、沈黙しているからといって、必ずしも会話が止まっているとは限りません。

相談者が自分の気持ちを整理していたり、
何を話すか考えていたりすることもあります。

そんなときにキャリアコンサルタントがすぐ次の質問をすると、
相談者が考えていたことを話す機会を失ってしまう場合もあります。

もちろん、すべての沈黙を長時間待てばよいという意味ではありません。

相談者の表情や、それまでの話の流れを見ながら、


「今、この人は何を考えているのだろう」

と考えることが大切です。


沈黙もキャリアコンサルティングの大切な時間になり得ます。

沈黙を怖がって、すぐに言葉で埋めようとしないことも意識してみましょう。

3.キャリアコンサルタントはアドバイスしてはいけない?

「キャリアコンサルタントはアドバイスしてはいけない」
と覚えている方もいるかもしれません。

しかし、
アドバイスそのものが一律に禁止されているわけではありません。

厚生労働省では、キャリアコンサルティングについて、
労働者の職業の選択、職業生活設計、職業能力の開発や向上に関する相談に応じ、
「助言及び指導」を行うこととしています。

一方で、キャリアコンサルタントには、
相談者の利益を大切にし、相談者自身の意思決定を尊重しながら支援する姿勢が求められます。

そのため注意したいのは、

「あなたは転職した方がいいですよ」

「その会社は辞めるべきです」

など、相談者の話を十分に理解しないまま、
キャリアコンサルタント側が結論を決めてしまうことです。

まずは、

  • なぜ転職したいと思っているのか
  • 何に迷っているのか
  • どのようなことを大切にしたいのか
  • 本人はどのように考えているのか

などを一緒に整理していきます。

そのうえで、必要に応じた情報提供や助言、支援を考えていくことが大切です。

単純に、

「アドバイス=ダメ」

と覚えるのではなく、


「相談者自身が考え、選択していくことをどのように支援するのか」

という視点で考えてみましょう。

4.「なぜですか?」を何度も聞くのはNG?

ロールプレイでは、

「なぜそう思ったのですか?」

という質問を使うことがあります。

「なぜ」という言葉自体が悪いわけではありません。

ただし、何度も続けて使うと、
相談者によっては問い詰められているように感じることがあります。

たとえば、

「なぜ転職したいんですか?」
「なぜ今の会社ではダメなんですか?」
「なぜそう思ったんですか?」

と続くと、相談者は自分のことを自由に話すというより、
質問に答えることに意識が向いてしまうかもしれません。

そこで、

「今のお仕事を続けていくことに、
少し迷いを感じていらっしゃるんですね」

「そのあたりについて、
もう少しお聞きしてもよろしいでしょうか」

など、一度相談者の言葉を受け止めてから
話を広げていく方法もあります。


大切なのは、質問することそのものではなく、相談者を理解することです。

質問は、そのための手段の一つと考えてみましょう。

5.話を聴いているのに相談者が話してくれない。その理由は?

「ちゃんと話を聴いているのに、
相談者がなかなか話してくれません」

という悩みもあります。

そんなとき、一度確認したいのが、


質問を増やしすぎていないか

ということです。

たとえばキャリアコンサルタントが、

「いつからですか?」
「どうしてですか?」
「ご家族はどう言っていますか?」
「会社には相談しましたか?」

と次々に質問すると、会話自体は続くかもしれません。

しかし相談者からすると、


「自分の話をしている」というより、
「質問に答えている」

という状態になっている可能性があります。

質問したあと、少し待ってみる。

相談者が話した言葉を受け止めてみる。

そこで表現された気持ちについて理解しようとしてみる。

そうすることで、相談者自身から新しい言葉が出てくることがあります。

ロールプレイでは、

「自分がどれだけ質問できたか」

ではなく、


「相談者が自分のことを話せる関係になっているか」

という視点も持ってみてください。

ロープレでは「質問すること」が目的にならないようにする

今回ご紹介した5つには、共通するポイントがあります。

それは、


キャリアコンサルタントが会話を進めることだけに集中しすぎないこと

です。

質問が思いつかない。
沈黙が怖い。
アドバイスをしたくなる。
「なぜ?」を繰り返してしまう。
質問が多くなる。

これらは一見すると別々の問題ですが、

「何とかして自分が面談を進めなければ」

という気持ちが強くなったときに起こることがあります。

ロールプレイで迷ったときには、


「次に何を言おう」

ではなく、


「相談者は何を伝えようとしているのだろう」

というところに戻ってみてください。

質問のテクニックだけではなく、
相談者の話を理解しようとする姿勢が、
キャリアコンサルティングの土台になります。

まとめ

ロールプレイで困ったときは、次の5つを思い出してみてください。

  • 質問が思いつかないとき
    相談者がすでに話した言葉に戻ってみる
  • 相談者が沈黙したとき
    すぐに質問で埋めようとせず、相談者が考える時間も大切にする
  • アドバイスしたくなったとき
    まず相談者自身の考えや状況を十分に理解する
  • 「なぜ?」を使いたくなったとき
    質問を続ける前に、まず相談者の言葉を受け止める
  • 相談者がなかなか話してくれないとき
    質問を増やしすぎていないか振り返ってみる

ロールプレイは、質問をたくさんするためのものではありません。


相談者の話を丁寧に聴き、相談者が自分自身について考え、
その人なりの選択をしていくことを支援する。

ロールプレイを練習するときも、
ぜひこの視点を大切にしてみてください。


参考

厚生労働省
「キャリアコンサルティング・キャリアコンサルタント」

キャリアコンサルティングについて、
職業の選択、職業生活設計、職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、
助言及び指導を行うものと定義されています。

特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会
「キャリアコンサルタント倫理綱領 2024(令和6)年1月1日版」


※キャリアコンサルタントとしての実践では、
法令、倫理綱領、所属機関の規程等を確認しながら適切に対応することが必要です。

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