第32回キャリアコンサルタント試験|協議会の実技面接の変更点と口頭試問対策

2026.8.29

第32回キャリアコンサルタント試験|協議会の実技面接の変更点と口頭試問対策

第32回国家資格キャリアコンサルタント試験の合格発表が行われました。

受験された皆さま、本当にお疲れさまでした。

今回の第32回試験では、キャリアコンサルティング協議会から、実技(面接)試験におけるロールプレイの出題形式について一部変更が発表されました。

第33回試験を受験される方の中には、

「実技面接は何が変わったの?」
「ロールプレイはこれまでと同じように練習していいの?」
「口頭試問はどのように準備すればいいの?」

と気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、キャリアコンサルティング協議会が公式に公表している内容を確認しながら、第32回からの実技(面接)試験の変更点と、今後のロールプレイ・口頭試問対策について解説します。

※本記事について
本記事は、キャリアコンサルティング協議会が公表している情報をもとに作成しています。具体的な試験問題や、非公表の口頭試問の質問内容を取り扱うものではありません。

第32回から実技(面接)試験の出題形式が一部変更

まず、第32回試験から公式に変更された内容を確認しておきましょう。

キャリアコンサルティング協議会は2026年4月14日、実技(面接)試験におけるロールプレイの出題形式について、一部変更したことを公表しました。

従来は、

「実際のキャリアコンサルティング場面を想定して」

とされていましたが、第32回からは、

「50分のキャリアコンサルティング場面を想定して」

ロールプレイを行うことが示されました。

現在の受験概要では、50分のキャリアコンサルティング場面を想定して、「面談開始から最初の15分」という設定でロールプレイを行うことが明記されています。

第32回からの実技面接対策を考える際には、まずこの公式な変更を正しく理解しておきましょう。

出典:キャリアコンサルティング協議会「実技(面接)試験の出題形式を一部変更しました。」「受験概要」

「50分のキャリアコンサルティング場面」とは?

今回の変更で注目したいのが、「50分のキャリアコンサルティング場面を想定して」という部分です。

試験で実際に行うロールプレイの時間そのものが50分になったわけではありません。

実技(面接)試験のロールプレイは、これまでと同じく15分間です。

その15分について、

50分間のキャリアコンサルティング場面を想定した
「面談開始から最初の15分」

という設定が明確にされています。

つまり、試験の15分だけを独立した面談として捉えるのではなく、その後もキャリアコンサルティングが続いていくことを前提にした最初の15分として考えることになります。

15分で問題を解決しようと焦らない

ロールプレイの練習をしていると、

「15分以内に相談者の問題を解決しなければ」

「何か具体的な方向性を示さなければ」

と焦ってしまうことがあります。

しかし、「50分のキャリアコンサルティング場面の最初の15分」と考えると、15分間だけですべてを完結させようとする必要はありません。

まずは相談者との関係を築きながら、相談者のお話を丁寧に聴く。

相談者が何を訴えているのか。

その背景にはどのようなことがあるのか。

相談者自身は現在の状況をどのように捉えているのか。

必要なことを一つずつ確認しながら、面談を進めていくことが大切です。

「15分で何とかしなければ」と考えるのではなく、その後も面談が続くことを意識して相談者と関わっていきましょう。

口頭試問とはどのような試験?

ロールプレイ終了後には、口頭試問が行われます。

キャリアコンサルティング協議会の受験概要では、口頭試問について、

「自らのキャリアコンサルティングについて試験官からの質問に答える」

とされています。

現在公表されている実技(面接)試験の時間は、

  • ロールプレイ:15分
  • 口頭試問:5分
  • 合計:20分

です。

口頭試問は、ロールプレイとは別の知識問題に答える時間ではありません。

自分が今行ったキャリアコンサルティングについて振り返り、試験官からの質問に答える時間です。

出典:キャリアコンサルティング協議会「受験概要」

実技(面接)試験の評価区分を確認

口頭試問対策を考える前に、実技(面接)試験の評価区分も確認しておきましょう。

キャリアコンサルティング協議会の受験概要では、面接試験について、次の3つの評価区分が示されています。

  • 態度
  • 展開
  • 自己評価

また、ロールプレイでは、キャリアコンサルタントとして相談者を尊重する態度や姿勢で関係を築き、問題を捉え、面談を通じて相談者が自分に気づき、成長するような応答やプロセスを心がけることが示されています。

つまり、実技(面接)試験では、単に「うまく質問できたか」だけを見るものではありません。

相談者との関係をどのように築いたのか。

相談者の話をどのように捉えたのか。

キャリアコンサルティングをどのように展開しようとしたのか。

そして、自分自身の面談をどのように振り返ることができるのか。

こうした視点を持って練習することが大切です。

出典:キャリアコンサルティング協議会「受験概要」

口頭試問では自分の面談を振り返る力を

口頭試問の対策というと、質問を想定して、あらかじめ回答を準備したくなる方も多いと思います。

もちろん、どのようなことを聞かれたときにも落ち着いて答えられるよう、普段から振り返る練習をしておくことは大切です。

しかし、質問と回答をそのままセットで暗記するだけでは、質問の表現が少し変わったときに対応しにくくなることがあります。

それよりも意識したいのは、自分が行った15分間のキャリアコンサルティングそのものを振り返る力です。

例えば、

  • 相談者のお話をどのように理解したのか
  • 自分は何を意識して関わったのか
  • 相談者の状況をどのように捉えたのか
  • まだ十分に確認できていないことは何か
  • この後、どのように面談を進めたいのか

といったことを、ロールプレイ終了後に自分の言葉で整理する習慣をつけておくとよいでしょう。

「事実・見立て・展開」で面談を整理してみる

ロールプレイ後に自分の面談を振り返る際の整理方法の一つとして、キャリコンシーオーでは、

事実  →  見立て  →  展開

という流れを意識する方法があります。

これは試験実施団体が公表している口頭試問の質問形式ではなく、自分の面談を整理するための学習方法の一つです。

1.事実

まず、相談者が実際に何を話していたのかを振り返ります。

どのような話があったのか。

相談者は現在の状況についてどのように話していたのか。

面談の中で確認できたことを整理します。

2.見立て

次に、面談の中で確認できたことをもとに、相談者の状況をどのように捉えたのかを考えます。

相談者は何に悩んでいるのか。

どのような葛藤があるのか。

まだ確認する必要があることは何か。

自分の考えだけで決めつけるのではなく、相談者とのやり取りをもとに考えることが大切です。

3.展開

そして、この後もキャリアコンサルティングが続くとしたら、どのように面談を進めるのかを考えます。

面談の中で確認できたこと

そこからどのように捉えたか

この後、何を確認し、どのように関わるか

このようにつながりを持って考えてみると、自分の面談を振り返りやすくなります。

第33回に向けたロールプレイ練習のポイント

第33回試験に向けてロールプレイを練習するときには、15分間の面談だけで練習を終わらせず、その後の振り返りまでをセットにしてみましょう。

ロールプレイが終了したら、

  • 相談者のお話をどのように理解したか
  • 自分はどのようなことを意識して関わったか
  • 相談者についてどのように捉えたか
  • 十分に確認できなかったことは何か
  • 50分の面談が続くとしたら、この後何をするか

などを振り返ります。

練習相手がいる場合には、毎回まったく同じ聞き方をしてもらうのではなく、さまざまな表現で自分の面談について質問してもらう方法もあります。

目的は、試験本番の質問を予想することではありません。

自分が行ったキャリアコンサルティングについて、その場で振り返り、自分の言葉で説明できるようにすること。

その力を身につけるための練習として取り組んでみてください。

まとめ|形式が変わっても大切にしたいこと

第32回試験から、キャリアコンサルティング協議会の実技(面接)試験では、ロールプレイについて、「50分のキャリアコンサルティング場面を想定して、面談開始から最初の15分」という設定が明確になりました。

この変更を受けて、これからのロールプレイ練習では、15分だけですべてを解決しようとするのではなく、その後も面談が続くことを意識して相談者と関わることが大切です。

また、口頭試問についても、特定の質問に対する答えだけを暗記するのではなく、自分が行ったキャリアコンサルティングを振り返る練習をしておきましょう。

相談者の話をしっかり聴く。

相談者を尊重し、関係を築く。

相談者の状況を丁寧に捉える。

そして、この後どのように面談を進めるのかを考える。

試験の形式に変更があったとしても、こうしたキャリアコンサルティングの基本を大切にしながら、第33回試験に向けて練習を進めていきましょう。


※本記事は、2026年8月時点でキャリアコンサルティング協議会が公表している情報をもとに作成しています。本記事では、具体的な試験問題や非公表の口頭試問の質問内容は取り扱っていません。また、今後の試験における質問内容や進行を予測・保証するものではありません。受験にあたっては、キャリアコンサルティング協議会が公表する最新の受験案内・受験概要等をご確認ください。

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