キャリアコンサルティング技能士2級の合格率は?第31回~第36回の実技・受験者数を分析
キャリアコンサルティング技能士2級を受験する方にとって、気になるのが「合格率」です。
特に実技試験について、「2級はなかなか合格できない」「実技試験が難しい」と感じている方も多いのではないでしょうか。
2026年8月31日、第36回(2026年度前期)の試験結果が公表されました。
今回は、第31回から最新の第36回まで、過去6回のキャリアコンサルティング技能検定2級の試験結果をもとに、学科・実技の合格率や申込者数の変化について見ていきます。
特に第36回では、実技試験の合格率が14.48%となりました。
第34回・第35回では20%を超えていましたが、今回は再び15%を下回っています。
目次
第31回~第36回のキャリアコンサルティング技能士2級の合格率
まず、第31回から第36回までの学科・実技の公表合格率を比較してみましょう。
| 実施回 | 学科・実技合格率 |
|---|---|
| 第31回 |
学科 74.05% 実技 15.14% |
| 第32回 |
学科 52.30% 実技 16.81% |
| 第33回 |
学科 55.29% 実技 17.73% |
| 第34回 |
学科 62.90% 実技 21.73% |
| 第35回 |
学科 74.18% 実技 20.45% |
| 第36回 最新 |
学科 58.84% 実技 14.48% |
※合格率は各回の試験結果資料に記載された公表値です。キャリアコンサルティング技能検定の公表合格率は申込者数を分母として算出されています。
重要ポイント
最新の第36回では、学科58.84%、実技14.48%となりました。第35回の学科74.18%・実技20.45%から、学科・実技ともに公表合格率が低下しています。
第36回は学科58.84%・実技14.48%
今回、特に注目したいのが第36回の結果です。
| 学科申込者数 | 1,001人 |
|---|---|
| 学科合格者数 | 589人 |
| 学科合格率 | 58.84% |
| 実技申込者数 | 1,858人 |
| 実技合格者数 | 269人 |
| 実技合格率 | 14.48% |
第35回では学科74.18%、実技20.45%でした。
それに対して第36回は、学科58.84%、実技14.48%となっています。
第36回で特に注目したい数字
実技試験の公表合格率は14.48%。第34回21.73%、第35回20.45%と2回続けて20%を超えていましたが、第36回では15%を下回りました。
ただし、合格率が低下した理由については、合格率だけから断定することはできません。
「試験が難しくなった」と単純に判断するのではなく、まずは今回の結果として14.48%だったという事実を押さえておきたいところです。
実技試験の合格率はどのように推移している?
第31回から第36回までの実技試験の公表合格率を並べると、
15.14% → 16.81% → 17.73% → 21.73% → 20.45% → 14.48%
となっています。
第31回から第33回までは15~17%台でした。
その後、第34回21.73%、第35回20.45%と2回続けて20%を超えましたが、第36回では14.48%まで低下しています。
つまり、直近3回だけを見ると、
21.73% → 20.45% → 14.48%
という動きです。
重要ポイント
第34回・第35回だけを見ると実技合格率が20%を超えていましたが、第36回では14.48%となりました。過去6回を見ると、実技試験は15~20%前後の低い合格率で推移していることが分かります。
なお、第31回から第36回まで6回の実技公表合格率を単純平均すると、約17.7%です。
大まかに見ると、5~6人に1人程度が合格する水準となります。
学科試験は回による変動が大きい
学科試験についても見てみましょう。
74.05% → 52.30% → 55.29% → 62.90% → 74.18% → 58.84%
実技試験と比較すると、学科試験は回による合格率の変動が大きいことが分かります。
第35回では74.18%まで上昇しましたが、第36回は58.84%となりました。
第35回から第36回だけを比較すると、約15ポイント低下しています。
重要ポイント
第36回は学科58.84%、実技14.48%。学科・実技ともに第35回より合格率が低下しましたが、特に実技は再び15%を下回る結果となりました。
2級の申込者数はどう変化している?
学科試験の申込者数を見ると、第36回は1,001人でした。
| 実施回 | 学科申込者数 |
|---|---|
| 第31回 | 971人 |
| 第32回 | 958人 |
| 第33回 | 1,143人 |
| 第34回 | 1,194人 |
| 第35回 | 1,189人 |
| 第36回 | 1,001人 |
第35回の1,189人から第36回は1,001人へ減少しました。
実技試験についても、第35回の2,103人から、第36回は1,858人となっています。
| 実施回 | 実技申込者数 |
|---|---|
| 第31回 | 1,750人 |
| 第32回 | 1,779人 |
| 第33回 | 2,036人 |
| 第34回 | 1,873人 |
| 第35回 | 2,103人 |
| 第36回 | 1,858人 |
ここは、第35回までの記事とは少し見方を変える必要があります。
第31回から第35回までは全体として増加傾向が見られましたが、最新の第36回では学科・実技ともに申込者数が減少しています。
そのため、「2級の受験者は一貫して増加している」とまでは言えません。
重要ポイント
第35回から第36回にかけて、学科申込者数は1,189人から1,001人へ、実技申込者数は2,103人から1,858人へ減少しました。今後も減少が続くのか、一時的な動きなのかは、今後の試験結果を見ていく必要があります。
実技試験はやはり大きな関門
第36回の結果を見ると、改めて注目したいのが実技試験です。
| 実技申込者 | 1,858人 |
|---|---|
| 実技合格者 | 269人 |
| 公表合格率 | 14.48% |
第36回では、実技試験に申し込んだ1,858人に対して、合格者は269人でした。
公表合格率は14.48%です。
同じ第36回の学科合格率58.84%と比較しても、大きな差があります。
重要ポイント
過去6回のデータを見ると、キャリアコンサルティング技能士2級では、実技試験が大きな関門になっていることが改めて分かります。
学科免除者の多さにも注目
これまでの試験結果を見るうえで、もう一つ注目したいのが学科免除者です。
第31回から第35回までは、次のようになっていました。
| 実施回 | 学科免除者数 |
|---|---|
| 第31回 | 891人 |
| 第32回 | 928人 |
| 第33回 | 1,050人 |
| 第34回 | 885人 |
| 第35回 | 1,075人 |
学科免除者が毎回かなりの人数を占めていることが分かります。
ただし、学科免除者すべてが実技の再受験者であるとは、この数字だけでは判断できません。
また、第36回については、今回確認した公開情報から学科免除者数の詳細を確認できていないため、ここでは第35回までの数字を掲載しています。
受験者の実務経験年数や受検資格、年齢などについては、次の記事で詳しく分析していきます。
まとめ|第36回実技は14.48%、過去6回を見ても実技は大きな関門
- 第36回の学科合格率は58.84%
- 第36回の実技合格率は14.48%
- 実技は第34回・第35回の20%台から、第36回は15%未満へ低下
- 第31回~第36回の実技公表合格率の単純平均は約17.7%
- 第36回は学科・実技ともに第35回より申込者数が減少
- 過去6回を見ても、実技試験は2級取得の大きな関門となっている
第36回の結果で特に目を引くのは、やはり実技合格率14.48%です。
第34回・第35回では20%を超えていましたが、第36回では再び15%を下回りました。
一方で、1回ごとの合格率だけを見て「試験が難しくなった」「易しくなった」と判断することはできません。
過去数回の推移も含めて見ることで、キャリアコンサルティング技能士2級の特徴がより見えやすくなります。
次回はさらに一歩踏み込んで、「実務経験が長いほど2級技能検定では有利なのか」を含め、受験者の実務経験年数・年齢・性別・受検資格などを分析していきます。