第32回国家資格キャリアコンサルタント論述試験 解答例 (協議会)

2026.9.6

第32回国家資格キャリアコンサルタント論述試験 解答例 (協議会)

【設問1】
夫の転勤で仕事を辞めなければいけないと思うが、やっと仕事を任され遅れへの焦りもある中仕事を諦めたくない。仕事も子どもや家庭も両方大事にしたいが、これからどうやって働き続けたらよいか分からないという相談。

【設問2】
仕事を続けたい思いを受け止めつつ、転勤になったら仕事を辞めないといけないという思い込みに焦点を当て、それに伴う葛藤や揺れる気持ちの内省・言語化を促すことで相談者が抱える問題を明確化する意図があると考える。

【設問3】
① 問題
仕事への思いはあるが、自身のキャリア観や優先順位の自己理解不足と、家族との対話や多様な働き方に関する仕事理解・情報の不足があり、「転勤=退職」等の思い込みから主体的な選択が困難になっていることが問題。
② 根拠
1.仕事が好きで復帰を喜ぶ一方、昇格した同期への焦りや仕事と家庭を両立したい思いの狭間で思考が十分に深まっておらず、自己理解不足が見られる。
2.夫の転勤に伴う退職か単身赴任でワンオペ育児かという二者択一で捉えており、他の働き方や家族との協議等の情報・仕事理解の不足を感じる。
3.「退職しなければ」「子にとって良くない」等の思い込みから二者択一の考え方にとらわれる等、主体的に思考・決定できていない様子がうかがえる。

【設問4】
1.相談者の仕事も家庭も大切にしたい思いや、焦り・不安を丁寧に受け止め、安心して話せる信頼関係を構築する。
2.これまでの仕事や育児の経験を振り返るとともに、昇格への思いなどについて問いかけ内省を促すことで、自身のキャリア観、大切にしたい価値観などを整理して自己理解を深める。
3.「転勤=退職」といった捉え方を整理し、社内制度(リモートワーク等)や外部求人等の情報収集・整理を促し、柔軟な働き方の理解を深める。
4.夫(必要に応じて子どもたち)と自身の思いや家族の将来について話し合えるよう対話の準備を支援する。
5.これらを通じ、相談者が納得のいくキャリアを選択し、主体的に意思決定・行動できるよう支援する。

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