第32回国家資格キャリアコンサルタント論述試験 解答例(JCDA(日本キャリア開発協会))

2026.10.19

第32回国家資格キャリアコンサルタント論述試験 解答例(JCDA(日本キャリア開発協会))

[問い1]
【後半A】では、CCtがCLの「情けない」という気持ちに好意的関心を示さず、一般的助言で説得しようとし問題解決を急ぐ関わりとなっている。
そのためCLの内面に向き合えず、反発や納得がいかない様子がうかがえる展開となっている(CL8)。
一方【後半B】では、CLの「情けない」という気持ちに好意的関心を寄せて問いかけ、過去の経験を振り返るよう促している(CL5、6)。
それによりCLは自律的に内省を深め、同僚との比較による焦り(CL6)や、
周りから認められる仕事、成果が見える仕事へのこだわりに気づくとともに(CL8)、
「失敗の積み重ねの先に成果が出る」という自らの価値観や信念を再確認し、
前向きな姿勢を取り戻す主体的な気づきへとつながる展開となっている。

[問い2]
①問題
相談者は、周囲から認められたい焦りから自身の役割を「後ろ向き」と捉え、本来大切にしてきた
「失敗の積み重ねが成果につながる」という技術者としての価値観を見失い、
仕事の意味づけや今後の働き方の方向性を整理できていない点が問題。

②根拠
1.「いつの間にか、…」(CL8)等の発言から、CLは焦りから周囲から認められる仕事にこだわり、
資料整理を「後ろ向き」と意味づけていた様子がうかがえる。
2.一方「開発は…」(CL8)という本来の信念と現在の自身の姿勢との乖離に
「情けない」と感じている(CL4、5)ことから、本来の価値観を見失い今後の働き方の方向性を整理できていない様子もうかがえる。
※()は共通・Bより

[問い3]
1.CLの「情けない」という気持ちを深く受け止め、安心して内面に向き合えるよう信頼関係を深める。
2.過去の成功体験やCLが本来大切にしてきた「失敗の積み重ねが成果につながる」という価値観・信念を自問自答できるよう問いかけ、
自身の強みや本来の仕事への姿勢を肯定的に再確認できるよう支援する。
3.さらに、現在の開発データのまとめや資料整理が「次の開発へつながる大切な仕事」であり、
自身の持つ本来の価値観とどのように結びつくかを振り返り、仕事の意味づけを再構築できるよう支援する。
4.そのうえで、これまでの経験や信念を強みとして、今後の働き方の方向性を検討し、
納得して主体的に働けるよう具体的な関わり方の検討と実践を支援する。

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