新卒面接での面接官の心得

2021.11.8

 
 

「新卒採用の面接官をしているけれど、
この面接手法で正解なのか分からない」

 
 
「新卒採用の面接官をしているけれど、この面接手法で正解なのか分からない」

このように思っている方もいるのではないでしょうか。

新卒採用に限ってではないですが、

会社の評判を傷つけないように面接をする必要があります。

また、昨今オンライン面接が主流となりましたが、

オンライン面接の見極めに悩みや課題を

抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

基本、オンライン、対面どちらの面接も

本質的なポイントはほとんどかわらないと考えています。

面接官の多くは学生に関する情報を十分に収集することなく、

印象や思い込みで評価してしまっているケースがあると思います。

「瞬間」ともいえる限られた時間の中で、

武装した学生から本音を引き出し、

時に不要な情報は制御しながら、

学生評価に本当に有効な情報に

フォーカスしていかなければならないからです。

しかし、情報収集が十分に出来ない根本の原因は、

面接官自身が自分の役割を

正しく自覚していないことに起因しているのではないと思います。

また、採用を担当する面接官は学生にとって、

会社で一番最初に出会う人です。

合同説明会で顔を合わせていたとしても、

面接の場が一番に印象に残ることになります。

会社の顔という認識を特に強くして学生様に対して

社会人としてのお手本になるようにふるまわないといけません。

また、不用意な質問をしないことが大切です。

具体的には以下のような点です。

・応募者にあまりにも厳しく突っ込んだ質問
・圧迫面接に捉えかねない質問

それぞれについて説明します。

 
 

 
 

応募者にあまりにも厳しく突っ込んだ質問

 
 
応募者に対して厳しい質問をしてしまうことは

ある程度仕方のない側面もありますが、

応募者が学生ということに

最大限の配慮を払うようにしましょう。

応募者に対して

「なぜそんなことをしようと思ったのか」
「他にもいい会社はあるじゃないか。なぜうちなのか」

といったような厳しすぎる質問は避けた方がよいといえます。

あくまでも学生が自ら話しやすいように

面接官が言葉でリードをして、

自然体で厳しい質問に答えられるようにした方が結果的には良いといえます。

特に「なぜ」を過度に繰り返すと応募者によっては

不快感を示すこともあります。

学生はまだ社会人経験も乏しいため、

厳しく突っ込んだ質問は避けるようにしましょう。

私は採用面接ですが、お互いがなるべく腹を割って話せる態度、

傾聴を心がけましょう。

そうすると学生も緊張が溶け自らの言葉で本音で話してくれます。

 
 

 
 

圧迫面接に捉えかねない質問

 
 
下手をすると圧迫面接になりかねないような質問は

避けるようにしましょう。

例えば、
「あなたのような人はうちの会社では続かないと思うが、どう思うか」

という風な質問や、

「個性を感じられないのでもっと元気に
あなたの個性が伝わるように、しっかりと話して欲しい」

というような言葉です。

相手に対して心理的な嫌悪感を起こさせるような

質問をすることは避けるようにしましょう。

面接官の発言で会社のイメージが悪くなれば、

優秀な人材を採り逃すことにもつながってきます。

面接では質問による情報収集に徹すること、

その質問は採用基準に基づいたものにすることが重要です。

しかし、尋問のように問い詰めても情報を引き出すことは出来ません。

ポイントとしては応募者に興味・関心を持って

面接に臨めるかどうかが大事です。

というのも、学生は自分に興味・関心を持ってくれていない

(或いはそのように映る)面接官に対して、

自分を曝け出そうとはしません。

これは日常会話に当てはめてもらうとわかると思いますが、

自分の話に全く興味を持ってくれない人と話している時って、

興味関心を持たれていないことが話していて分かりますよね。

そして、何よりその人と話していても楽しくないと思います。

そのため、興味がないとわかった瞬間、

人は会話を短く切って早々に話を収めてしまうものです。

本音が聞き出せない場合の多くは

この状況と一緒の様子があります。

良い面接官とはここちよい空間を演出し、

学生との信頼関係を構築し、

何より最後まで応募者に興味・関心を抱き続け、

結果として他社の面接官が引き出せない情報や本音を

引き出すことができる面接官です。

 
 

 
 

新卒面接で聞くべき質問<4つのポイント>

 
 
次に新卒面接で聞くべき質問を4つにポイントを纏めました。

新卒面接で聞くべき質問のポイントとしては、

新卒に対してどれくらいのキャリアビジョンを

持っているかを尋ねるようにしましょう。

新卒の学生たちは企業のイメージだけで

就活をしている可能性も高いです。

より具体的に質問をすることで、

学生も質問に答えやすくなります。

また、学生の本気度を確かめる意味でも

志望動機は必ず聞くようにしましょう。

具体的には、
以下のような質問をすることをおすすめします。

・3年後のキャリアビジョンについてはどう考えられていますか
・志望動機は何ですか
・自己PRをお願いします
・長所と短所について教えてください

それぞれについて説明します。

 
 

 
 

3年後のキャリアビジョンについてどう考えられていますか?

 
 
新卒の学生に対しては、必ず3年後の

キャリアビジョンを訪ねるようにしておきましょう。

理由としては、昨今では若年層を中心に

早期離職が問題となっているためです。

キャリアビジョンがある程度、

学生の段階で明確になっていないと、

早期離職をする学生を採用するリスクを負うことになります。

3年後にどんな存在になっていたいのかを具体的に答えられるように、

質問時に

「もしも営業職だったらどういう風なキャリアになっていると思いますか」

という風に、学生が答えやすいように工夫をしてみましょう。

 
 

 
 

志望動機は何ですか

 
 
新卒の学生は職歴がない分、志望動機をしっかりと

答えられるかどうかは必ず重視するようにしましょう。

中途採用の面接とは異なり、仕事の経験がない分、

会社をしっかりと調べてきていないことが

志望動機の完成度から分かります。

志望動機がうまく言えない、

言えていても的外れな場合には、

あまり真剣度が高くない可能性があります。

特に昨今では採用難ということもあり、

出来るだけ本気度の高い学生に内定を出し、

数よりも志望度の高さなど意欲が高い学生を

採用したほうが良い結果になる可能性が高いといえます。

 
 

 
 

自己PRをお願いします。

 
 
自己PRについては、結論から話せているか、

話している当人の雰囲気と話している

自己PRの内容が合致しているかなど、

学生の表情の豊かさなどと合わせて

評価するようにしましょう。

話している内容としては、

企業の求める人材像に

自己PR内容が合致しているかどうかを確認しましょう。

一方的に自己PRをしているのではなく、

企業に合わせて自己PRを行う学生は

しっかりと企業を調べてきているといえます。

 
 

 
 

長所と短所について教えてください。

 
 
長所と短所の質問については、

出来るだけ質問するようにしましょう。

長所と短所については、必ず答えが対になって

帰ってくることが理想であるといえます。

長所ばかりの人もいませんし、

短所ばかりの人もいません。

長所と短所を自分なりにうまく話せる人が

バランスの良い人材の可能性が高いといえます。

長所と短所について質問することで

人柄を理解することもできるため、

新卒採用の面接では非常に有効な質問であるといえます。

 
 

 
 

最後に

 
 
学生にとっては、新卒採用での面接が

初めての社会との接点となることもあります。

新卒採用に臨む面接官は、

自分自身が会社の顔であり、

会社の魅力を作るのは自分自身である

という認識を持つようにしましょう。

アルバイトなどで正社員の仕事について知っていても何となく

「責任がアルバイトよりも重いな」

という程度の認識しかないこともあり得ます。

学生の目線にある程度は質問内容を合わせて、

厳しい質問をするだけではなく、

学生の人柄をしっかりと理解し、

面接で優秀な人材を見抜けるようにしましょう。

良い質問をしっかりと行い、

会社の魅力をアップすることができるようにしましょう。

また、この学生と一緒に働きたいな、

この学生が入社したらと想像しながら

自分の第六感を信じて対応するのもいいと思います。

 
 
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