# キャリア不安の解消法

2022.5.18

 
 

01.キャリアの意味

 
 
多くの人々は「キャリア(career)=仕事における経歴」

解釈しているのではないでしょうか。

もちろんこれも間違いではないのですが、

多様な働き方を選べる時代になって、

あわせて自分らしい生き方を考える人が増えている点を思えば、

「キャリー=運ぶ、持っていく」の意味を

派生させたもの (carrier)としてとらえるほうが妥当な気がしています。

つまり、仕事だけではない、

これまでのあらゆる経験が今のあなたを形づくっていると考えて、

ここまでどんな経験をして今のあなたに至っているのか、

そして何を携えて(持って)未来に進んでいくのか、

言い換えればどのような人生を築いていきたいか

という意味も含まれるということです。

時代と社会の変化にともない、

それぞれのライフステージをどう生きるかについて考えることは、

今なにかしらの不安や悩みを抱えている・いないにかかわらず、備える

という意味でも決して無駄なことではありません。

今回のテーマの切り口はたくさんありますが、

その中でも筆者の経験を踏まえて

比較的手をつけやすいと感じている向き合い方についても述べていきます。

ぜひ参考になさってください。

 
 

 
 

02.不安の正体

 
 
そもそも不安は、解消できるのでしょうか?

否定的な質問になりましたが、

日常生活の中で不安な気持ちになるとき、

あなたの中でどんなことが起きているのでしょうか。

実際、調子が良いときよりは、

あまり望ましい状態ではないときに不安を感じ、

悩みとして持ち続けてしまうのではありませんか。

私たちは自分の外側から入ってきた情報に対して、

内側でそれを処理判断し、気持ちがわいてくる、行動に移す

といった反応を瞬時に選んで生活しています。

この外から流れ込んでくるものをどう受け取って

決断、行動するかは、それぞれのおかれている

環境・状況によっても異なります。

ということは、不安を完全に解消するというよりも、

不安や不満、悩みにどう向き合い、

折り合いをつけるかの意思決定を繰り返していく

イメージが不安と自分の関係としては妥当な感じがします。

そして、それらの不安をどう扱うのが良いか、

何が正しいかという答えはなく、

人と悩みの数だけ存在していると筆者は考えています。

そこで、ことある毎に形を変えて現れる不安を

どう受け止めて向き合うのか、

筆者が実際に取り組んで効果を感じた向き合い方を

お伝えしていきます。

 
 

 
 

03.不安と仲良くなる

 
 
「(初対面などで)ちょっと(扱うのが)難しいかも…と

感じる人には、自分から先に話しかけて

いっぱい話してもらうことで、信頼関係をつくってしまうんです」

―これは最近、ある方とお話しした際に、

本記事のテーマとは全く異なる話の中で出てきた言葉なのですが、

よくわからない相手を知り、自分から歩み寄って関係構築する点で

今回の内容に通じるものを感じました。

この話は、向き合う相手が具体的に目の前にいるケースですが、

形のない「不安」という存在はあなたの中にいるものであって、

関わり方次第でより良く付き合うことができます。

漠然とした気持ちのまま行動を起こすと、

何をしたらよいかわからず、事態が好転しにくいときがあります。

ゲームやスポーツなどで、相手を知り、戦略を立てることで

実戦に臨みやすくするように、ここでもあえて、

まずは不安という存在を知ることからはじめてみてはいかかでしょうか。

 
 

 
 

04.不安を知る

 
 
見えないものに不安や心配を抱くのは、

これまでの経験があなたを守るために

本能的に反応しているということでもあって、

ごく自然なことです。

まずは自分を否定することなく、

そのまま受け止めることから始めましょう。
 
 
⑴考えや気持ち、行動を書いてみる

1つめの方法としておすすめしたいのは、

専用のノートと筆記具を用意して、

仕事や生き方について自分の気持ちや行動を書き出すことです。

書くことは、脳に刺激を与えることに加えて、

文字にすることで考えを視覚化し、

書いたものを見返せるので、考えの整理や行動を促す、

あるいは向き合い方を決められる等の効果があることは

ご存じなのではないでしょうか。

ここでわざわざ書くことを取り上げたのは、

書くことに対して【時間がない】【上手に書けない】【続かない】等の

やらない理由をつくって、

放置されている方が多いのではないかと感じているからです。

あなたは今日、

スマートフォン(またはパソコン、タブレット)の画面を何回見ましたか?

―とはいえ、本コラムを読んでくださっているのもその1回になるので、

すべてを否定することはできないのですが―

情報過多の時代に生きる私たちは、

普段からさまざまなメディアから意図することなく

不安になる情報を得てしまうことがあります。

1日の中で複数回その機会をもっているならば、

そのうちの1回を書く作業に当てるほうが、

要らない情報に惑わされて不安を大きくするよりも、

確実に不安を減らすことにつながるわけです。

毎日でなくても良いので、

しばらくの間は「やめないこと」を目標にして書いてみてください。
 
 
⑵何をどう書くのか

テーマや書き方は自由です。

思いつくままに起きたことやそれに対して何を感じているのか

といったことを書き出します。

誰かに見せるものではないので誤字脱字、文体などを気にする必要はありません。

書く内容について言い換えれば、

自分の外側(ニュースや目の前のできごと等)で起きていることと、

自分の内側(感情や思考等)から起きる反応を

ありのままに書くということです。

続けていると、自分が何を大切にしていて、

どんなことを望んでいるのかといったキーワードや表現が見えてきます。

ぼんやりしていたことが言葉として情報を与えてくれるので、

今後の方向性やものごとの判断基準、価値観等が明確になり、

課題や悩みとの向き合い方を考えるきっかけとなるはずです。

例として、筆者がよく書いている内容と自分への質問を

以下に記しておきます。

◎テーマ(仕事、人間関係、趣味の活動等)
◎何があったか
◎どんな気持ちだったか(喜怒哀楽の漢字1字でもOK)
◎その気持ちやできごとに、自分ができることは何だろう?
ちがう見方をできるとしたら、どんな受け止め方ができるだろう?

 
 
⑶書いたことを振り返ってみる

数日おきでも思い出したときでも、

やめずに書いていると、同じフレーズがあちこちに登場するときや、

似たようなできごとに対する自分の反応が

客観的に見える等の気づきがあるはずです。

あなたはどんなことに幸せや喜びを感じるのでしょうか?

逆に不快な気持ちや心地悪さを覚えるのは

どんなときでしょうか?

大切にしたい気持ちや時間、自分が求めているもの等、

どんなキャリアを創造したいのか、

ヒントやサインを探してみてください。
 
 
⑷聴いてくれる人に話す

上記⑴~⑶では一人でも不安と向き合える方法を述べてきましたが、

信頼できる人に不安をじっくり聴いてもらうだけでも、

気持ちがすっきりしたり、楽になったりするものです。

可能ならば、聴いてくれる相手がその道の専門家であるとなお良いです。

あなたの話を遮ったり否定したりせずに聴いてくれるうえに、

あなたの話を深めたり、選択肢を広げたり、

気づきや行動を促してくれる頼れる存在になることでしょう。

第三者と話すのに緊張するという人は、

あらかじめ内容をメモして持参するのも良いですし、

先述の自筆ノートがあれば、

あなただけの話すツールとしても活躍しそうですね

(聴き手に見せる必要はありません)。
 
 
⑸気分転換する方法をもっておく

不安や課題が目の前にあるとき何をおいても

最優先で解決しなければ

他のことをやってはいけない気持ちになっていませんか?

緊急かつ重要な場合を除き、

不安ごとを一旦横において、少しだけ離れる時間をもつことは、

誰からも責められることではありません。

心がリラックスしているときは、体の力もほどよく抜けて、

良い結果を生むことはよく知られています。

ほんの短い時間でもいいので、楽しいこと、リラックスできることをしてから、

また戻ってきたら良いのです。

瞑想したり趣味に集中したり、大好きなものを食べる等、

ゆるめる自分を許す時間を敢えてもってみましょう。

少し気分を変えるだけで、不安の見え方が変わったり、不安感が軽くなったり、

今はそれ以上扱わなくても大丈夫だと気づくことも少なくないのです。

一度試してみてください。

 
 

 
 

05.最後に

 
 
ライフステージによって仕事や生きる環境も変化するので、

あなたの不安や悩みも変化していくことを思えば、

不安や悩みになる対象(物事や人等、あなたをとりまくもの)

自体もいつまでも同じ状態であり続けることはないのです。

つまり、目の前にある不安や悩みは永遠のものではない、

という姿勢でいることで、深刻になりすぎず、

良い意味で淡々といろんな場面に向き合えるように感じます。

そして、向き合い方の点からまとめると、

不安や悩みごとを自分の中にため込みすぎないように心がけること、

そのために思いを吐き出す習慣・素の自分を出しても

よい場・自分を許す時間もつ等の体制を整えておきたいところです。

お伝えしたことが、

あなたのキャリア不安の解消に少しでもお役に立てるように願っています。

 
 
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