第22回国家資格キャリアコンサルタント論述試験 解答例 (協議会)

2023.3.29

第22回国家資格キャリアコンサルタント論述試験 解答例
キャリアコンサルティング協議会

設問1
相談者は研究室を選ぶ時期になっている。元々父の勧めもあり大学院進学を考えていたが、先輩達の話から進学するだけではダメではないかと思えてきた。就職も気になるが向いていること、やりたいことがわからず、どうしたらよいかわからないこと。

設問2
課題レポート作成時に将来のことを具体的に描けなかったという相談者の思いを受止めると共に、現在は将来についてどのように考えているのか相談者の考えを明確化しようとする意図があると考える。

設問3
①問題
相談者は大学生活の状況や周囲の人たちからの影響などから具体的な将来が描けず、進学も就職も気になっている。なんとなくこのままではいけないと思うが、どうしたらいいのかわからなくなってしまっていることが問題。

②その根拠
1,「調べれば調べるほど~わからなくなってしまった」等の発言から自己理解の不足と情報、整理不足を感じる。また大学生活の状況から自己理解を深める機会が乏しかったと考えられる。 2,エンジニアや大学院進学は父親からの影響、就職は先輩からの話や他の人の決め方が気になるなど、周囲の影響が大きく自身の考えを明確にできていないと考えられる。

設問4
1,4年生になるのを前にこのままではいけないがどうしたらいいのかわからない相談者の気持ちに寄り添い、ラポールを深める。 2,job-tagを用い(本人同意の上)興味、適性、価値観等を明確化し、自己理解を深めると共にそれに合った職業についてとその職業に就くために必要な能力、進路等についての情報の収集、整理、理解を促す。3,進学や就職について相談者に問いかけ、これまで父親や先輩の影響を受けていたことに気づきを促すと共に自身がどのように考えるか明確化を図る 4,必要な情報について、収集、整理、理解を促したうえで、相談者が自身の将来を具体的に描き、今後の進路について主体的に意思決定できるように支援する。