JCDA第29回 国家資格キャリアコンサルタント試験の結果が発表されました

2025.8.21

JCDA第29回 国家資格キャリアコンサルタント試験の結果が発表されました。
今回のブログでは、合格率や年代別の傾向、そして受験資格別の合格率をわかりやすく整理し、
受験生が陥りやすい落とし穴と合格のための注意点を解説していきます。
これから受験を目指す方はぜひ参考にしてください。

 
 

 
 

01. 全体の結果

 
 
申込者数:1,308名
受験者数:1,166名
合格者数:858名
合格率:73.6%

学科試験と実技試験を同時に受験した方の合格率は58.5%でした。

 
 

02. 学科試験の結果

 
 
受験者数:1,131名
合格者数:858名
合格率:64.5%
平均点:74.7点(100点満点)

 
 

03. 実技試験の結果

 
 
受験者数:1,382名
合格者数:926名
合格率:67.0%
平均点:92.3点(150点満点)
論述平均:32.4点(50点満点)
面接平均:61.1点(100点満点)

 
 

04. 受験資格別の合格率(詳細解説)

 
 
養成講習修了者
学科:1,043名中 778名合格(74.5%)
実技:926名中 623名合格(67.3%)

実務経験者
学科:123名中 80名合格(65.0%)
実技:113名中 48名合格(42.5%)

👉 実務経験のみで受験された方は、実技試験の合格率がわずか42.5%にとどまりました。
学科では一定の成果を出している一方で、実技で大きくつまずいていることがわかります。

その理由のひとつは、JCDA特有の評価基準やキーワードにあります。
試験では、単なる相談経験ではなく、以下の概念を理解し、適切に活用できるかが問われます。

・「経験代謝」
・「自己探索」
・「意味の出現」

論述試験では、こうしたキーワードを用いて記述することが求められ、
面接試験では、口頭試問でその意味や活用方法をしっかりと答える力が必要です。

つまり、実務経験が豊富でも、試験独自の理論やキーワードを理解していなければ合格は難しいということです。
実務経験者が合格を目指すには、経験をただ語るのではなく、試験に即した理論的枠組みや専門用語を習得し、論述・面接の両方で適切に表現できる準備が不可欠です。

技能検定の片方合格者
学科:該当なし
実技:3名中 1名合格(33.3%)

 
 

05. 年代別の傾向

 
 
受験者平均年齢:45.7歳
30歳未満でも合格率は高く(学科:80.6%、実技:63.4%)、一方で60歳以上になると合格率は低下傾向。
特に60代以降では合格率が約40〜50%にとどまる点は注目です。

 
 

06. まとめと今後の学習ポイント

 
 
今回の結果から見えることは、以下の通りです。

・養成講習修了者は安定して高い合格率を出している
・実務経験者は、学科では健闘するものの、実技試験で苦戦傾向
・年代が上がると合格率は下がるため、効率的な学習方法と面接試験への対策が不可欠

特に実技試験は「面接試験」でつまずく方が多いため、模擬面接や口頭試問の練習、キーワード理解の徹底が合格へのカギになります。

👉 次回の試験を目指す方は、過去データを参考に「弱点補強」を意識して学習計画を立てましょう。