キャリアコンサルタント試験|実務経験者で2回不合格…どうすればよい?

2025.8.23

 
 

01.はじめに

 
 
「学科試験には合格したのに、実技試験で連続して不合格になってしまった…」
そんな実務経験者の方からご相談をいただきました。

キャリアコンサルタント試験は、学科と実技の両方に合格してはじめて資格登録が可能です。
今回は「実務経験での受験を続けているが合格できない」という方に向けて、
合格へのヒントをお伝えします。

 
 

02.実務経験者の合格率と試験団体の違い

 
 
キャリアコンサルタント試験の受験資格は次の2つです。

1. 厚生労働大臣認定機関の養成講習を修了すること
2. 実務経験が3年以上あること

今回のご相談者は【2.実務経験】で受験されていました。

では、第29回試験の合格率を見てみましょう。

実務経験者の合格率(第29回)

・ 協議会:実技 398人中 259人合格(65.0%)
・ JCDA:実技 113人中 48人合格(42.5%)

 
この結果からわかるように、**実務経験者の場合は協議会の方が合格率が高い**傾向にあります。

弊社の受講生でも「JCDAで2回・3回不合格、その後協議会に切り替えて合格」というケースは少なくありません。

 
 

03.養成講習修了者が有利な理由

 
 
ちなみに、両団体の養成講習修了者の合格率を見ると次の通りです。

養成講習修了者の合格率(第29回)

・ 協議会:実技 3,355名中 2,154名合格(64.2%)
・ JCDA:実技 926名中 623名合格(67.3%)

 
実務経験者に比べて、養成講習修了者の方が明らかに高い合格率を示しています。
統計的にも「養成講習を経てから試験に臨む方が合格に有利」と言えるでしょう。

養成講習を受講することで、
・ 理論を体系的に学べる
・ 実技試験に直結するロールプレイ演習ができる
・ 試験傾向を熟知した講師からフィードバックを受けられる

といったメリットがあり、合格に直結する実力を効率的に高められます。

「実務経験だけで挑戦してきたけれどなかなか突破できない」
そんな方こそ、養成講習を受講することで合格への道が開けるでしょう。

 
 

04.最後に:合格への近道は「養成講習」から

 
 
JCDA・協議会いずれも学科試験は同じ問題が出題されます。
つまり「JCDAで学科合格 × 協議会で実技合格」でも資格登録は可能です。

しかし、本当に確実に合格を目指すのであれば、
**実務経験受験にこだわらず、養成講習を修了してから受験すること**を強くおすすめします。

「何度も不合格で悩んでいる」「合格に近づく最短ルートを取りたい」──
そんな方は、今こそ養成講習を受講して一歩を踏み出すタイミングです。