メルマガ読者さんからいただいた質問に回答します

2025.8.27

メルマガ読者さんからのご質問にお答えします

今回は、受講生さんからいただいた切実なご質問をご紹介します。

ご質問
「私は今、2回連続で実技試験に不合格となり落ち込んでいます。
オープンクエスチョンを多数投げかけたのですが、それが“相手に圧を与えている”という評価を受けました。
相手のための質問と、自分が知りたい質問の違いがわからず、とても辛いです。」

まずは試験を受けきったご自身をねぎらってください

実技面接試験、本当にお疲れさまでした。
不合格の通知を受け取った瞬間のショック、そして「またダメだった…」という気持ち。何度も挑戦されている方ほど、心が折れそうになるものです。

でも、諦めずに次の一歩を考えている時点で、すでに前進されています。まずはここまで努力されてきたご自身をぜひ認めてあげてくださいね。

「相手に圧を与えている」という評価について

ご質問の中にあった「圧を与えている」というフィードバック。これは、質問の内容そのものよりも 基本的態度や表現方法 が影響している場合が多いです。

  • 早口になっていないか
  • 表情が硬く、怖く見えていないか
  • 沈黙が怖くて間を置かずに次々と質問していないか

こうした要素は、相談者に「急かされている」「問い詰められている」と感じさせてしまう原因になります。

自分の姿を客観的に見直してみましょう

ご自身のロールプレイを録画し、動画で見返してみることをおすすめします。客観的に見ることで「こんな表情をしていたんだ」「こんな声のトーンだったんだ」と、多くの気づきが得られます。

拙著 『改訂版 キャリアコンサルタント実技試験(論述・面接)にサクッと合格する本』(p.186~)には、動画チェック用のリストも掲載しています。まずはこのリストを使って、改善ポイントを洗い出してみてください。

チェックリスト(自己診断用)

下記の項目に☑して自己診断してみましょう。チェックが多いほど改善点が多いということになります。

カテゴリ チェック項目
表情
表情
表情
表情
表情
表情
表情
表情
表情
表情
表情
表情
表情
うなづき・あいづち
うなづき・あいづち
うなづき・あいづち
うなづき・あいづち
姿勢
姿勢
姿勢
姿勢
姿勢

自分が知りたい質問と、相手のための質問

「相手のための質問と自分が知りたい質問の違いがわからない」という悩みも、とてもよくいただきます。

違いのイメージ

  • 自分が知りたい質問
    例)「部下は何人いますか?」 → 情報を把握するための質問
  • 相談者に考えてもらう質問
    例)「部下の方々とはどのような感じでしょうか?」 → 相談者自身が考えを深めるきっかけになる質問

キャリアコンサルタントの質問は、基本的に「相談者に考えてもらうため」のものです。最初は「自分が知りたい質問」を紙に書き出し、それを「相手が考えられる形」に言い換える練習を繰り返してみましょう。

拙著 『キャリアコンサルティングスキル100』(p.23~)にも、質問の工夫や対応の具体例をまとめていますので、練習の材料にしてみてください。

まとめ:不合格は“伸びしろのサイン”

不合格は「あなたに向いていない」という意味ではありません。むしろ「改善点が明確に見えた」というサインです。

  • 自分の姿を動画でチェックする
  • チェックリストで改善点を洗い出す
  • 質問を“相手に考えてもらえる形”に変換する

この3つを積み重ねていけば、必ず次の結果につながります。どうか「辛い」というお気持ちを抱えつつも、前を向いてチャレンジを続けてください。私たちも心から応援しています。

次はあなたの番です

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