第35回技能士2級|論述試験 総まとめ(問1・問2・問3の書き方)

2025.12.2




【第35回技能士2級】論述試験を総まとめ|問1・問2・問3の書き方を採点官コメントから徹底解説

 

第35回キャリアコンサルティング技能検定2級(論述)は、
問1・問2・問3の「つながり」をどれだけ意識できるかが評価の中心です。

採点官・面接試験官から寄せられた傾向を踏まえると、
高得点者とそうでない方の違いは、
単なる知識ではなく 「整理力」「背景理解」「構成力」 にあります。

本記事では、
問1 → 問2 → 問3を“一本の流れ“として書けるように
試験対策として押さえるべきポイントを総まとめでお伝えします。

試験直前の仕上げとしてご活用ください。

 

   


01. 問1|相談者がこの面談で相談したい「問題」

問1は、相談者が 「何を相談したいのか」 を
あなたが整理して一文にまとめる問題です。

■問1の本質
相談者の発言をそのまま書くのではなく、
要点を再構成して書けているかが評価されます。

■減点されやすい例
・逐語の写し書き
・状況説明だけ
・主語が相談者からズレる(家族・会社を書く)

■書き方のポイント
・相談者視点で書く
・“困りごと”を一文でまとめる
・逐語ではなく要点抽出

■例文
「相談者は、60歳を迎え、今後の働き方と生活をどのように整えていけばよいかを整理したいと考えている。」

問1は 要点を短く一文でが最重要です。

   


02. 問2|キャリアコンサルタントとして考える「問題」

問2は、答案に最も差が出る部分です。

採点官コメントでは
「背景の理解が浅い」「概念語だけの答案が多い」
と指摘されています。

■問2で高得点の人の特徴
・相談者の背景を網羅的に理解している
・“なぜ悩んでいるのか”の理由が書けている
・概念語ではなく、具体的な課題を書けている

■よくあるミス
・自己理解不足/仕事理解不足だけを書く
・粗探しのような書き方
・背景が浅い
・60歳の文脈を踏まえていない

■今回のケースの大前提(重要)
相談者は60歳。
人生後半の働き方・役割・健康・生活のテーマが
複合している「節目」の相談です。

■書き方の例
「定年後の働き方と生活のバランスについて、相談者自身の価値観や希望が整理しきれていないこと。」

■問2のまとめ
・背景と理由をつなげる
・概念語だけにしない
・“相談者の文脈”を扱う

問2は 背景理解 × 具体性が最大の評価ポイントです。

   


03. 問3|目標と具体的方策(60点の最重要領域)

問3は60点。
ここが最も得点差が出ます。

■問3の本質
問1・問2の内容を踏まえ、
自然につながる目標と方策を書けているかが試されます。

■目標がズレる典型例
・相談者の希望と違う
・問1・問2と無関係
・難易度が高すぎる

■方策で多いミス
・「強みを知る」だけ(理由がない)
・「相談してみる」など抽象的
・一般的すぎて相談者に合っていない

■良い方策の条件
1. 具体性
2. 理由(なぜそれをするのか)
3. 効果(何が変わるのか)

■例文
「働き方と生活のバランスを整理するため、
価値観の振り返りや今後の生活プランの検討を行う。」

■問3のまとめ
・問1 → 問2 → 問3 が一本の流れになっている
・無理のない構成
・相談者に合ったリアリティのある方策

問3は “つながり”と“無理のなさ” が命です。

   


04. 試験直前の勉強法(重要3ポイント)

直前期はすべてをやる必要はありません。
次の3つだけで点は伸びます。

1. 模擬問題を1問だけ書く
→ 多くの問題をやるより“1問を丁寧に”が伸びる。

2. 問1・問2を最優先
→ 問3は構成。土台が大事。

3. 時間内で書く練習を1回だけ
→ 回数ではなく“本番と同じ心の流れ”が重要。

   


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