第26回国家資格キャリアコンサルタント論述試験 解答例 (協議会)

2024.8.25

第26回国家資格キャリアコンサルタント論述試験 解答例
キャリアコンサルティング協議会

設問1
相談者は前職を退職し、情けなく後悔もある。今度は長く働ける会社に就職したい。就活しなきゃと思うけど、どうしてもやる気が起こらない。
祖母のアドバイスからの迷い、親のプレッシャーからの焦りもあり、失敗したくないがどうしたら良いかわからないことが問題。

設問2
祖母のアドバイスに対する気持ちに焦点を当て、問いかけることで、興味価値観等を言語化するとともに、
現在の職業選択、再就職にあたって抱えている問題を明確化することを促す意図があると考える。

設問3
①問題
周囲からの影響もあり、これからどのような仕事で、どのように働いていきたいのか不明確なまま、
再就職活動に臨もうとしていることから、どうすれば良いかわからなくなってしまっていることが問題。
②その根拠
1、祖母や親の言葉で迷ったり、焦ったりしていることなどからキャリアを自律的に考えられていない面がある。
2、前職の選び方や医療系の仕事に対する迷いなどから何をしたいのか興味、価値観等、自己理解不足を感じる。
3、「間違いのない選択を~」などと言うものの、どのように働いていきたいか具体的でないことから、キャリアビジョンの不明確さを感じる。

設問4
1、再就職への焦りや不安を受容、共感的に受け止め、落ち着いてもらうとともに関係構築を深める。
2、祖母や親の言葉の受止めを振り返ることで、自身が周囲の影響を受け、自律的に考えられていない面があることに気づきを促す。
3、自己理解のため新卒の就活、前職の経験、医療系の仕事に対する思い等を振り返ることで、自身の興味、価値観等を明確化する。
4、3をもとに、job tagを用いてどのような仕事が良いのかやりたい方向を検討してもらう。
5、「長く働ける」「安定」の言葉を切り口に今後どのように働いていきたいのかキャリアビジョンの明確化を図る。
6、以上により、相談者が自律的に再就職の方向性を定め、前向きに再就職活動に取り組んでいけるよう支援する。