第17回国家資格キャリアコンサルタント論述試験 解答例(JCDA(日本キャリア開発協会))

2021.7.14

第17回国家資格キャリアコンサルタント論述試験 解答例
JCDA
問い1
事例Ⅰでは直前のclの「私の言うことややることをわかってくれていないように思う。」の発言に寄り添うことなく、cct7などcctの価値観を押し付ける場面があり、更にcct11ではclを説得しようとしており、内省が深まらず、事実確認に終始している様子が見受けられる。一方事例Ⅱではclの発言を繰り返し、「何かあったのですか」と質問することで経験の再現を促している。また感情の背景を知ろうと好意的関心を持ちながら対話が進んでいるため最後の方にはclから「役割にこだわり過ぎてるのかな」と自問自答がはじまり、自己探索が深まってい展開となっている。

問い2
相応しくない
Cl7の「わかってくれていないように思う」と発言があるのに、気持ちに寄り添うことなくcct7で「組織としては普通だと思う」とcctの主観の押し付けが見られる。
相応しい
共通部分cl5「手本になろうと~」この発言を繰り返し、支持し自己受容を促進しながら、更に「情けない~何が起こっているんでしょう」と内省を促し、次の展開へと進んでいる。

問い3
Clは「質の高い保育」「手本になろうと」このような高い理想がある一方で「結局私がまた新しいアイデア~」「もう少し信用して欲しかった~」などの発言から職員とのコミュニケーションに不足を感じ、自己理解不足が見受けられる。また園長の仕事に対して「初めての仕事もあり、1年経ってやっと全体が見えてきた」とあり、更に「まとめきれず、焦っている」この様子から仕事理解不足もあるように思う。

問い4
1、clの「うまく回らずどうしたらいいか」という気持ちに寄り添い、ラポールを形成しながら1年園長としてやってこられたことをコンプリメントする。2、自己理解を深めるために、これまで30年間やってこられた経験、スキルなど一緒に書きだし、棚卸しを行うサポートをする。3、コミュニケーションについて園長としてのリーダーシップ、信頼関係、チームワーク強化のため他園での成功例など知れるよう適切な情報提供を行い、具体的なビジョンと目標設定が行えるよう働きかける。4、仕事理解を深めるためにこの1年間の振り返りを行い、課題を明確にし、園長の役割について再考、改善の手助けを行う。