第17回国家資格キャリアコンサルタント論述試験 解答例 (協議会)

2021.7.14

第17回国家資格キャリアコンサルタント論述試験 解答例
キャリアコンサルティング協議会

設問1
相談者は保育士をなんとなく目指していて、子どもが好きなだけでは続けるのは大変そうな仕事だと思う。この仕事をやれるか自信がなく他にやれること、何が向いているのかもわからない。いい仕事だと思うがモチベーションが下がっている。

設問2
相談者が発した言葉を繰り返し、発言することにより感情の反射を行い、適切に言語化できるよう事柄の内容や感情を明確にしていく意図があると考えられる。

設問3
①問題
1、母親から勧められ何となく保育士を目指しており、やりたい事ややれる事があるのかよくわからないこと。2、保育士やその他の仕事内容を明確に知らずあまりよく調べていないこと。
②その根拠
1、「何かやりたい事がある訳でなく、他にやれる事があるのかよくわからず、何に向いているかもよくわからない」との発言から自己理解不足を感じる。2、保育士は「思っていたのと違う仕事」とある一方で「いい仕事」とあり、姉の仕事も「うらやましい」とある一方で「自分にできるのか」とあり、仕事理解不足が見受けられる。

設問4
1、引き続き相談者の悩みに寄り添い、傾聴しラポール形成を行いながら将来について疑問をもち考えていることに対しコンプリメントする。2、自己理解を深めるためにジョブ・カードの作成を提案する(同意を得た上で)そしてジョブ・カードの作成のサポートを行い、キャリアプランシートや補助シートを活用しながら強み、弱み、適性等、一緒に確認して働き方や価値観など整理する手伝いをする。3、仕事理解を深めるために職業への興味、関心ある分野を探せるよう充分に説明した後、アセスメントツールを活用(仕事と職業の六角形、ホランド理論等)社会にどんな仕事があるか知れるよう促す。4、自律的に意思決定できるよう支援する。