クライエントの発言を何でも繰り返していませんか?

2021.8.2

 
 

 
 

1. なんでも繰り返せばいいとは限らない

 
 
カウンセリング技法で「繰り返し」があります。

みなさんは適切に使用していますか。

今日はなんでも繰り返してしまうと

どうなるのかというお話しです。

 
 

 
 

2. もし、こんなことを自分が言ったとき繰り返されるとどんな気分か

 
 
例えばクライエントが

「仕事がクビになるかと思いました」

と言ったとき、

キャリアコンサルタントとして

「仕事がクビになるかと思ったんですね」

と言うのはどうでしょうか。

技法としては繰り返しに当てはまるので正しいと思います。

が、繰り返されたクライエントの気持ちはどうでしょう。

 
 

 
 

3. そのまま繰り返すこととそうでないものがある

 
 
ちょっと考えてみてください。

もしご自身がリストラされたとして

絶望的な気持ちでキャリアコンサルタントに相談に尋ねました。

そこで「私、実はリストラされまして・・・。」

と言ったとします。

キャリアコンサルタントはすかさず

「リストラされたんですね。」

この応答を聞いたご自身はどのように感じますか?

「グサッと」きませんか。

自身がクライエントになったときに

やっと気持ちがわかるかもしれません。
 
 

 
 

4. 配慮が必要でちゃんと自分の頭で考えてみてください

 
 
適切な配慮をした結果の例は以下です。

「クビになるかと思ったんです。」

× クビになるかと思ったんですね。
○ そこまで思われたんですね。

 
 
「リストラされまして。。」

× リストラされたんですね。
○ そんなことがあったんですね。

 
 

 
 

 
 

5. まとめ

 
 
なんでも繰り返せばいいとは限らない、

ということがおわかりいただけましたでしょうか。

キャリアコンサルタントとして

適切な応答をこころがけていきいましょうね。