# 人材派遣について

– 目次 –

1.　まずは登録

2.　人材派遣のしくみ

3.　派遣社員として働く魅力について

4.　派遣社員として働く場合の注意点

5.　もし契約が終了したらどうなるの？

6.　紹介予定派遣について

7.　最後に

1. まずは登録

 
 
人材派遣のシステムを使って働きたい方は、

派遣会社に登録をします。

この時働けるチャンスを多くするためにも、

複数社に登録することをお勧めします。

ポイントは、ただ闇雲に登録するのではなく、

ご自身が叶えたい事項を叶えられそうなところに絞って登録することです。

それぞれの希望により、例えば終業後のプライベートを満喫したい方には、

福利厚生が充実しているところ、

大手企業で働いてみたい方は、大手企業の求人がたくさん出ているところ

（そういう会社のトップ画面には、たいてい派遣先の社名が表示されています。

余談ですが、派遣先である大手企業も社名出しを了承している、

とういことは、その派遣元を信頼しているという証です。）

交通費の負担を少なくしたい方は、交通費支給のあるところ

といった具合です。

「派遣会社はどこでもいい」、ということであれば、

ご友人で派遣社員としてご活躍の方に派遣会社を紹介してもらうことをお勧めいたします。

ご友人が紹介して下さる、ということであれば、安心して登録していいと思います。

理由として大切な友達にはご自身がいいと思っている所じゃないと

紹介しようとは思わないからです。

また多くの場合お友達紹介経由で登録すると、

双方にちょっとしたプレゼントがあったりもします。

そうでない場合は、いくつか適当に選んだ派遣会社に実際に（足を運んで）

登録して雰囲気をつかむことがお勧めです。

登録面接を担当者がその派遣会社の社風をあらわし、

派遣開始後にその方が派遣元の担当者になってくださることもあるからです。

 
 

2. 人材派遣のしくみ

 
 
人材派遣ってどういうしくみか？についてご説明します。

直接雇用の正社員・契約社員・アルバイト・パートタイマーは

雇用元・給与支払元・就業先・指揮命令も全て入社した会社です。

一方で人材派遣というのは雇用元・給与支払元は

派遣元である会社、就業先・指揮命令は派遣先です。これが大きな違いです。

そのため、派遣社員の方が何らか働くことに関するご相談などがあれば、

派遣元の担当者に相談します。

派遣先の担当者も派遣社員も、契約更新など雇用に関する意思確認については

派遣元の担当者を介して行います。

実際に派遣先で働く前に、

派遣元社員の意志により派遣先の職場を派遣元の担当者同行で見学でき、

派遣先の担当者から直接仕事内容や会社の雰囲気について詳しく伺うこともできます。

その後、就業をご希望するということであれば、

派遣元担当者にそのまま話を進めてもらう、

もしくは見送って他の派遣先を紹介してもらうことも可能です。

 
 

3. 派遣社員として働く魅力について

 
 
派遣社員として働く魅力について、以下のようなものがあります。

①希望条件に合う仕事ができる。
②契約期間毎に更新する、しないを考えられる。
③派遣元社員がサポートしてくれる。
④キャリアコンサルタントが常駐している。（キャリア形成支援）

 
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①希望条件に合う仕事ができる。

やりたい業務や条件

（時給は〇円以上、派遣社員さんが複数活躍中の会社、

平日9時～18時の間で働きたい、期間限定で働きたい、

扶養枠内で働きたい、月初だけ働きたい、1日だけ働きたい

（働きたくても、職種によっては日雇い派遣の例外条件を満たしていないと働けません。））

でのお仕事探しが可能です。
 
 
②契約期間毎に更新する、しないを考えられる。

働きながら次の更新をするしないを判断できます。

例えば将来、出産等を考えているが、それまではずっと働きたいということであれば、

更新を繰り返すことも可能（派遣先も希望であればという条件付きです）です。

また1年間は不妊治療に専念するから更新しない、といった選択も可能です。

派遣期間毎に自身がどうしたいのか？を考える機会があるのは、

キャリア形成にとって大変良いことと感じます。
 
 
③派遣元社員がサポートしてくれる。

お困りごとや相談したいことがあった際、

派遣元の担当者に相談に乗ってもらうことができます。

定期訪問の際に相談するか、もっといろいろ相談したい場合は

積極的に連絡をとって活用すると良いです。
 
 
④キャリアコンサルタントが常駐している。（キャリア形成支援）

2015年の労働者派遣法の改正に伴い、

派遣社員のキャリア支援制度の一つとして、

派遣会社は希望者には全員キャリアコンサルティングを実施することが義務付けられました。

いつもの慣れた担当者に相談するも良いですが、

大手だとキャリアコンサルティング専門部隊を持っている所もあるので、

あえて別の方に相談してみるのもおすすめです。

 
 

4. 派遣社員として働く場合の注意点

 
 
原則同じところ（会社ではなく、係・チームなどの最小組織単位）で

働ける期間は、最長3年間です。

それを超えるためには派遣先で直接雇用（正社員とは限りません。）や、

派遣元に直接雇用（多くの場合が無期雇用派遣社員）してもらう必要があります。

そのため、一般的に社会保険加入適用になる「2ヶ月1日以上」を

長期派遣と言うことが多いですが、

その場合でも「最長3年」と思っておく必要があります。

 
 

5.　もし契約が終了したらどうなるの？

 
 
実際に派遣社員として働き出してある程度の期間が経って、

新たな経験を積みたくなったり、派遣先が更新できなくなった場合は、

派遣元に次の仕事についても紹介希望を出すことにより探してくれるため安心です。

もちろん自力で探すことも並行して行う必要はあります。

派遣元に意志表示しておくことで、転職活動に伴走してもらえるので、

大変助かります。

また派遣先における評価が高ければ高いほど、

派遣元としては次も紹介したいと思われます。

ご自身の仕事には責任をもって一生懸命に取り組むようにしておきましょう。

 
 

6.　紹介予定派遣について

 
 
とは言え、「やっぱり正社員で働きたい」、「契約社員等直接雇用で働きたい」と

思う方もいらっしゃると思います。

そういった場合でも人材派遣会社を活用してその夢を叶えられる可能性があります。

それが「紹介予定派遣制度」です。

これは最長6ヶ月間、派遣社員として働いた後に継続就業を希望するしないを

判断することができる制度です。

企業側も最長6ヶ月間見極められるのでメリットが大きく、大変人気のある制度です。

双方合意したら、派遣先で直接雇用されることになります。

通常の派遣であれば面接はありませんが、

紹介予定派遣に関しては書類選考も面接もあるのが大きく異なる点です。

 
 

7.　最後に

 
 
派遣会社に登録すると、転職に関して安心材料が増えます。

良いことがある反面、派遣会社に任せっぱなしになるケースも散見され、

これは大変もったいないです。

派遣会社へ積極的に問い合わせや、エントリーを行う人には、

その際はご紹介に至らないケースでも「何とかお仕事を紹介したい」と思うものです。

先の紹介予定派遣然り、誰（登録者）が派遣会社の代表として選考試験に採用されるのか？

それは直接雇用で働くときと同じく、意欲的であったり、期日や時間を守れたり、

書類が丁寧に書けていたり、といった社会人としてのマナーが身についている方が

心象が良く、選ばれやすいです。

働き方の一つの選択肢として「人材派遣」について知っておいていただければと思います。

 
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