第21回国家資格キャリアコンサルタント論述試験 解答例 (協議会)

2022.11.30

第21回国家資格キャリアコンサルタント論述試験 解答例
キャリアコンサルティング協議会

設問1
相談者は子育てと仕事の両立が大変で本当はもっと子供の事を気にかけてあげたい「テレワークが羨ましい」と思うが、今の会社では難しいため「いっそ転職も」と考えるが何もウリになるようなものも無く実際どうしたらいいかと思う。

設問2
1,ママ友が羨ましいというが自身は「テレワークで働くこと」をどう考えているか 2,「テレワークで働くこと」に何を求め、何を得られると考えているのか 3,テレワークの実現性があるか、を確認する意図があると考える。

設問3
①問題
子供のことをもっと見てあげたいと考えるが、手段が「テレワーク」「転職」「資格」だけで選択肢を十分検討できていないこと。また今後の子供の成長や自身のキャリア形成をふまえ、働き方を考えられていないことが問題。
②その根拠
1,両立の大変さを訴えているものの、今後の子供の成長や自身のことは語られておらず、中長期視点の不足がある様子。2,「ウリになるものがない」「資格を取れば~」等の発言から自身のキャリアについて整理されておらず、自己理解不足が見られる。3,子供を見るのに「テレワーク」「専門的な仕事」等の発言から求める「柔軟な働き方」について情報(仕事理解)不足が見られる。

設問4
1,これまで必死に両立に取り組んできたことを労いラポールを深める2,「もっと子供を見てあげたい」気持ちを十分語ってもらい現在子供と仕事とどう関わりたいか明確化する一方「私のキャリアと子供の成長シート」を活用し、中長期的な視点でも子育てと仕事のあり方を考えられるよう促す 3,2をふまえ、今後のキャリアを考えられるようジョブ・カード(同意の上)キャリアの棚卸しと方向性の整理を行う。 4,本人の意思に合致しそうな仕事や働き方についてjob-tag、各種両立支援サイト等活用し、情報収集を行い、どのような仕事や働き方がこれから求める働き方の実現に資するものか一緒に検討する。 5,今後どのように働いていくのか主体的に意思決定すると共に、その実現に向けて行動していけるよう支援する。