career-vs-public-psychologist
キャリアコンサルタントと公認心理師の違いとは?|資格・難易度・将来性を比較
「人を支援する仕事に興味がある」
その中でも、比較されることが多いのが「キャリアコンサルタント」と「公認心理師」です。
どちらも相談支援を行う専門職ですが、
・ 支援する内容
・ 資格取得までの流れ
・ 活躍する場所
・ 難易度
・ 将来性
には大きな違いがあります。
この記事では、キャリアコンサルタントと公認心理師の違いを、できるだけわかりやすく整理して解説します。
キャリアコンサルタントと公認心理師の違い
まず大きな違いは、「支援するテーマ」です。
| 項目 | キャリアコンサルタント | 公認心理師 |
|---|---|---|
| 主な相談内容 | 仕事・キャリア | 心理・メンタル |
| 対象 | 働く人・学生など | 心理支援が必要な人 |
| 資格 | 国家資格 | 国家資格 |
| 主な領域 | 企業・就職支援 | 医療・福祉・教育 |
| 取得ルート | 比較的広い | 大学・大学院ルート中心 |
| 難易度 | 中程度 | 高め |
簡単に言えば、
・ 「働く」を支援するのがキャリアコンサルタント
・ 「心理」を専門的に支援するのが公認心理師
という違いがあります。
キャリアコンサルタントとは?
Career Counseling に関する専門家であり、働く人のキャリア形成を支援する専門職です。2016年に国家資格化され、企業・大学・ハローワーク・人材会社など幅広い場所で活躍しています。
《主な相談内容》
・ 転職相談
・ 就職支援
・ キャリア形成
・ 将来への不安
・ 職場の悩み
・ ライフプラン
・ 働き方の整理
単なる求人紹介ではなく、
「どのように働きたいか」
「どのような人生を送りたいか」
を整理する支援を行います。詳しくは、以下の記事もご覧ください。
公認心理師とは?
Certified Public Psychologist は、2017年に誕生した心理職初の国家資格です。
心理学の専門知識をもとに、
・ 心理支援
・ メンタルケア
・ 心理状態の分析
・ 相談援助
などを行います。
主に、
・ 医療
・ 福祉
・ 教育
・ 司法
・ 産業
などの領域で活躍しています。
仕事内容の違い
● キャリアコンサルタント
仕事内容の中心は、
・ キャリア面談
・ 就職・転職支援
・ 履歴書・面接支援
・ 社員面談
・ キャリア研修
・ キャリア教育
などです。
最近では、
・ 企業内1on1
・ リスキリング
・ キャリア自律支援
・ 人材育成
などの分野でも需要が高まっています。
● 公認心理師
公認心理師は、
・ カウンセリング
・ 心理検査
・ メンタル支援
・ 精神的ケア
・ 医療・福祉連携
などを行います。
特に医療分野では、精神疾患への理解や専門的な知識が求められます。
資格取得までの違い
● キャリアコンサルタント
国家試験の受験には通常、以下のいずれかが必要になります。
・ 厚生労働大臣認定講習の修了
・ 実務経験
比較的、社会人からでも目指しやすい資格として知られています。資格取得方法については、以下の記事も参考にしてください。
● 公認心理師
公認心理師は、基本的に、
・ 大学
・ 大学院
で指定科目を履修する必要があります。
一般的には、「大学4年+大学院2年」など、長期間の学習が必要になります。そのため、資格取得までのハードルは高めです。
難易度の違い
● キャリアコンサルタント
国家試験の合格率は年度によって変動しますが、概ね50〜70%前後で推移しています。
ただし、
・ 論述
・ 実技面接
などもあり、単純な暗記だけでは合格しにくい試験です。
試験について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
● 公認心理師
公認心理師試験は、専門知識の範囲が広く、大学・大学院レベルの学習が必要になります。
また、受験資格そのものの取得ハードルも高いため、トータルで見るとキャリアコンサルタントより難易度は高めと言えます。
活躍する場所の違い
● キャリアコンサルタント
《主な活躍場所》
・ 一般企業
・ 大学・学校
・ 人材会社
・ ハローワーク
・ 若者支援機関
・ フリーランス
特に近年は、企業内キャリア支援の需要が高まっています。
● 公認心理師
《主な活躍場所》
・ 病院
・ 心療内科
・ 福祉施設
・ 学校
・ スクールカウンセラー
・ 児童相談所
・ 行政機関
心理的支援が必要な現場で活躍しています。
働き方・将来性の違い
| 項目 | キャリアコンサルタント | 公認心理師 |
|---|---|---|
| 副業・独立 | 比較的しやすい | 勤務先による |
| 企業需要 | 増加傾向 | 医療・教育中心 |
| オンライン対応 | 増加中 | 増加中 |
| 働き方 | 柔軟性あり | 専門職色が強い |
| 将来性 | 企業領域で拡大中 | メンタル支援需要増加 |
キャリアコンサルタントは、企業の人材育成やキャリア自律支援との相性が良く、今後も需要拡大が期待されています。
一方、公認心理師はメンタルヘルス需要の高まりを背景に、医療・教育・福祉分野で重要性が高まっています。
どちらが向いている?
● キャリアコンサルタント向き
・ 働き方支援に興味がある
・ 就職・転職支援をしたい
・ 人材育成に関わりたい
・ 企業領域で活動したい
● 公認心理師向き
・ 心理学を深く学びたい
・ 心理支援を専門的に行いたい
・ 医療・福祉分野に関わりたい
・ メンタルケアに興味がある
両方を学ぶ人も増えている
実際には、
・ キャリアの悩み
・ 人間関係
・ メンタル不調
・ 生きづらさ
は密接につながっています。
そのため、「キャリア支援+心理支援」の両方を学ぶ人も増えています。ほかの資格との違いについては、以下の記事も参考にしてください。
まとめ
キャリアコンサルタントと公認心理師は、どちらも人を支援する国家資格ですが、専門領域には大きな違いがあります。
・ キャリアコンサルタント→ 働く・キャリア支援
・ 公認心理師 → 心理・メンタル支援
どちらが良い・悪いではなく、「どのような支援をしたいか」によって選ぶことが大切です。
また、近年はキャリアと心理の両面を理解できる人材への需要も高まっています。まずは、それぞれの違いを理解し、自分に合った学び方を考えてみてください。
キャリアコンサルタント資格に興味がある方へ
キャリアコンサルタントは、働き方や将来に悩む人を支援する国家資格です。厚生労働大臣認定の養成講習を修了することで、国家試験の受験資格を得ることができます。