第15回向け国家資格キャリアコンサルタント 学科模擬試験 解答解説10

2021.1.31

問 46 職業情報に関して、適切なものはどれか。

1、VPI職業興味検査は全年齢を対象に活用できるツールである。
2、OHBY カードは、職業カードソート技法を行うために開発された、カード式職業情報ツール
である。
3、キャリア・インサイト(統合版)は、職業選択に役立つ適性評価、適性に合致した職業リスト
の参照、キャリアプランニングなどを実施できるシステムであるが、職業情報の検索を行う
ことはできない。
4、職業レディネステストは新入社員などの職務経験の浅い人を対象に行う適性検査である。

1、× 短大生・大学生以上を対象に活用できるツールである。
2、〇 OHBYカードは「職業ハンドブックOHBY」を48枚の必要最小限のカードにまとめたもの。
3、× キャリア・インサイト(総合版)で職業情報の検索を行うことはできる。
4、× 中学・高校生用、大学生用があり基礎的志向性と職業志向性を測ることにより、職業に対する準備度(レディネス)を把握することができるもの。

問 47 キャリアコンサルタントの環境への働きかけに関して、最も不適切なものはどれか。

1、相談者の抱える問題に関して所属する部署や経営層とコンタクトをとる必要がある場合は、
緊急時を除いて、まずは相談者の了承を得るべきである。
2、企業内の相談者からの相談で、他の専門家と協働して支援する必要がある場合、支援のため
の資源は守秘義務の関係から社内にとどめ、社外に求めるべきではない。
3、キャリアコンサルタントは、職場環境を健全に保つために、職場の管理職に対する問題点
の指摘や教育研修の企画等を関係部署と連携しながら支援していくことも求められる。
4、相談者が自らのキャリア形成について考え、実現させるための環境を確保できるよう、組織
経営の責任者や管理職に必要な働きかけを行うことは、キャリアコンサルタントの大切な
役割の一つである。

1、〇
2、× 社外にも積極的に他の専門家との協働関係や資源を求める。
3、〇
4、〇

問 48 キャリア形成に関して、適切なものはどれか。

1、企業内のキャリアコンサルタントは、自ら職場に積極的に出向き、経営者や管理者と
コンタクトを取ることは避けるべきである。
2、企業においてキャリア形成支援を普及し定着させるには、管理者がキャリア支援の意義を
理解するための教育も必要である。
3、大学のキャリアセンターに所属するキャリアコンサルタントは、個別の就職相談だけでなく、
キャリア教育にも積極的に関わると多重関係になるので避けるべきである。
4、従業員の自己申告制度、社内公募制度など人事制度に関わるキャリア支援策を提案する
ことは、経営に関わる部分であるため、専門性の逸脱としてキャリアコンサルタントは
関わりを避けるべきである。

1、× 積極的に出向き、コンタクトを取ることでキャリア形成の意識を醸成していくことが求められている。
2、〇
3、× 個別の就職相談だけでなく、キャリア教育にも積極的にかかわることが求められる。
4、× 従業員の自己申告制度、社内公募制度などの人事制度に関わるキャリア支援策を提案することも、キャリアコンサルタントの役割である。

問 49 「職場における心の健康づくり~労働者の心の健康の保持増進のための指針~」に記載されている内容として、不適切なものはどれか。

1、「一次予防」メンタルヘルス不調を未然に防止する。
2、「二次予防」メンタルヘルス不調を早期に発見し適切な措置を行う。
3、「三次予防」メンタルヘルス不調となった労働者の職場復帰を支援等を行う。
4、「四次予防」メンタルヘルス不調となった原因を調査し、次回以降の不調の発生を防ぐ。

1、◯ 「一次予防」メンタルヘルス不調を未然に防止する
2、◯ 「二次予防」メンタルヘルス不調を早期に発見し適切な措置を行う。
3、◯ 「三次予防」メンタルヘルス不調となった労働者の職場復帰などの支援を行う
4、× メンタルヘルスケアは、三次予防までである。再発防止は三次予防に含まれる。

問 50 ストレスに関する次の記述のうち、不適切なものはどれか。

1、進学や就職、結婚、出産といった喜ばしい出来事もストレスの原因になりうる。
2、ストレスが加わる状況で何かの症状や変化が出たとしても、ストレスが去れば元の状態に
戻る力をレジリエンスという。
3、一度こころの病気にかかり治療を経験すると、耐性ができてストレスに強くなる。
4、ストレスがたまったときの対策として、ぼんやりと窓の外を眺める、ゆっくりと腹式呼吸を
するなど、リラックスできる時間をもつことも大切である。

1、〇 ホームズとレイのストレス評価尺度では昇進などもストレスがあることが判明している。
2、〇 正しい。
3、× うつ病などの再発率は高い。
4、〇 正しい。副交感神経が高まり、レジリエンスが高まる。

注意:模擬問題に関する質問等はお答え出来かねますので予めご了承ください。