JCDA(日本キャリア開発協会)第8回国家資格キャリアコンサルタント論述試験 解答例

2018.8.19

もう、来週は論述試験ですね。
今回は直近のJCDAの解答例です。

JCDA第8回国家資格キャリアコンサルタント論述試験 解答例

問い1
事例Ⅰでは課長の言葉にショックを受けているにも関わらず、それを肯定するようなキャリアコンサルタントの発言に対し相談者が抵抗を示している場面が見受けられる。
他にキャリアコンサルタントの主観的なものの見方や価値観に偏った断定的な展開となっている。
一方で事例Ⅱでは課長との話の背景や相談者の気持ち、特に「認めてもらう」などキャリアコンサルタントと共有化できており、
感情に寄り添いながらコンサルティングを進めており、新たに「虚しい」という気持ちが出ていることで自己探索を促す展開となっている。

問い2
相応しくない
相談者の「ショックでした」という気持ちに寄り添うことなく、
「何か具体的に考えていらっしゃるのですか?」と困らせるような質問をしている。
相応しくない
相談者が課長の言葉にショックを受けているにも関わらず
キャリアコンサルタントはその課長を肯定するような発言をしている。
相応しい
「認めてもらう」という今回のキーワードに焦点をあて、
相談者が何度も繰り返す発言に対してどんな意味があるのか自己探索を促している。

問い3
相談者は課長から言われた通りに仕事をやることで認めてくれるという思い込みが見られまた、
コミュニケーション不足によるお互いの誤解も見受けられる。「虚しい」と新たな気持ちが出てきたが、
そう感じないような仕事のやり方について考えられないところが問題点である。

問い4
引き続き相談者の「虚しさ」に寄り添いラポール形成をしながらこれまで一生懸命仕事に取り組んできたことをコンプリメントする。
相手の気持ち、考えなどを中心にすることなく自分の思いや考えを上司に相談できるようにサポートする。
更に会社が相談者に求めているこれからの能力等について知ることができるよう、サポートする。
他に18年間勤務してきた中で自身の強みなどを確認し今後相談者が活き活きと仕事ができるようサポートを行う。