第9回国家資格キャリアコンサルタント論述試験 解答例 (JCDA(日本キャリア開発協会))

2018.9.11

「ロープレ直前対策コース」

今回はJCDAで行われた論述解答例です。
ぜひお役立てくださいね。

問い1
事例Ⅰでは相談者の感情部分に全く焦点を当てておらず、キャリアコンサルタントの主観的なものの見方による一方的な問題解決の方向へと展開している。
一方で事例Ⅱでは相談者の言葉をくり返すことにより、これまでの経験を語ってもらい、自己探索を促す展開となっている。またキャリアコンサルタントが思いや気持ちを理解した上で最後の方では相談者自身が自問自答を行い、気づきを促す様子が伺える。

問い2
相応しくない
課長に対して困惑している様子の相談者に対して、その課長の意見を肯定するような提案を行い、責められているような印象を受ける応答である。
相応しくない
新しいことを受け入れてくれず、相談者は課長に対して抵抗を示しているにも関わらず、キャリアコンサルタントの主観、価値観のみの断定的な応答であるように感じられる。
相応しい
キャリアコンサルタントが相談者の言葉を受け止め、言い換えを行うことによりその言葉の意味について問いかけることで、相談者自身の経験の再現ができるような応答になっている。

問い3
相談者は課長に新しい企画を却下され、仕事でやる気が出ずに困っている。以前の営業では新しい提案を行い実績に結びついた経験があり人事でもそのやり方で上手くいくと思い込んでいるように見受けられる。人事で上手くいく方法を自身で考えられていないところも問題である。

問い4
これまでの相談者のチャレンジ精神を認め、ラポール形成をしながら仕事に取り組んできたことをコンプリメントする。営業でのやり方が人事でも上手くいくと思い込んでいるかもしれないという相談者に対して営業と人事の違いや課長の考えについて知れるようサポートを行う。人事で上手くいくような方法を相談者自身が自律的に考えることができるように促し、今後活き活きと働いていけるようにサポートを行う。