第22回キャリアコンサルティング技能士2級論述試験 解答例

2019.7.6

「ロープレ直前対策コース」

第22回キャリアコンサルティング技能士2級論述試験 解答例

問1
相談者は今年の1月から無期契約に変わり社内研修の担当にチャレンジしているが、なかなかうまくいかない。思っていたより大変で新入社員の秋研修の企画案を昨年のものをアレンジして作ってみたが、もう一度考え直すように言われ自分には前の仕事の方が向いているのではないかと思っている。考え直すにしても何が良くなかったのか正直よくわからず、すっかり自信をなくしてしまい上司も声をかけてくれていて弱音を吐くわけにいかず、皆さんに迷惑をかけられず不甲斐ないと思っているところが問題である。

問2
1、前の仕事の方が自分には向いていると思っていて興味、関心だけでなく自身がどのような能力適性を持っているか自己理解不足が見受けられる。2、新入社員の研修に対しての仕事の意味や内容、業務の進め方などに対して正しく理解しておらず仕事理解不足が感じられる。3、上司には弱音を吐けず、同僚に迷惑をかけられないと言い、仕事をスムーズに進めるためのコミュニケーション不足の可能性がある。4、「自信をなくしている」「不甲斐ない」「不安でいっぱい」など自己効力感の低下がみられる。

問3
① 目標
1、自身の能力や適性についての自己理解を深める。2、担当業務の仕事理解を深める。3、上司や同僚と連携を図り仕事がスムーズに行えるようコミュニケーション能力を身につける支援をする4、今できていることの確認や自己効力感が上がるような支援を行う。
②方策
1、まず、相談者の悩みに寄り添い、傾聴しラポール形成をしながら無期契約へ変わり新しい仕事にチャレンジしてきたことをコンプリメントする。2、自己理解についてこれまでの自身の棚卸を行い、やりがいや身に着けた能力など確認を促す。3、担当している社内研修について業務内容の理解、具体的な仕事の手順などを考えてもらい、仕事の理解についてサポートする。4、一人で抱え込んでいる様子が見受けられるため、上司や同僚に相談することの大切さを知れるよう促していく。5、仕事での自信をなくしているため、これまでの業務での成果などについて一緒に考えていき、自己肯定感を高めてもらえるよう支援する。6、以上の点について気づいて頂けるように働きかけを行い、ご自身で今後、自律的な意思決定ができるようにサポートしていく。