第13回国家資格キャリアコンサルタント論述試験 解答例(JCDA(日本キャリア開発協会))

2019.12.20

「ロープレ直前対策コース」

第13回国家資格キャリアコンサルタント論述試験 解答例
JCDA

問い1
事例Ⅰでは短時間勤務で働いており、周りに仕事をお願いすることを心苦しく感じている相談者に対して寄り添う姿勢を見せることなく、他の時短パートの話を1つの勝手な判断基準として押しつけており、最終的には「慣れろ」と説得している様子がある。一方事例Ⅱでは好意的関心を持ちながら「心苦しい」という感情の言葉に焦点をあて、具体的に過去の経験を語ってもらっている。その上で自問自答が相談者の中で進んでいき、「頼むこと」と「自分は能力が低い」という意味が同じに考えているという気づきを促す結果となっている。

問い2
相応しくない
cl4の最後の方の発言「辛い」という感情の言葉に反応せず、気持ちを受け止めることなく、相談者を否定している様子がある。
相応しい
「心苦しい」という感情の言葉をくり返し、オープンクエスチョンでその背景の相談者の想いを引き出すことができる応答となっている。
相応しい
CL7の相談者の発言をくり返すことで「頼むこと」と「自分は能力が低い」がイコールであるということに気づいてもらえるような流れとなっている。

問い3
相談者は短時間勤務である自身の状況など客観的に考えることができておらず、またワークライフバランスの視点でこれから仕事をどのように進めていくのかも準備不足(自己理解不足)があり中長期のキャリアライフプランが明確に描けていないところが問題である。

問い4
1、これまでの相談者の「心苦しい」という気持ちに寄り添い、ラポール形成をしながら育児と仕事両方に取り組んできたことをコンプリメントする。2、新しい部署での自身の明確な仕事内容や会社から求められる役割について知れるようサポートする。3、今の部署のメンバー間で仕事量のことなど相談できるように促す。4、社内で子育て経験のある人に働き方などについて話を聴いてみるよう勧めてみる。5、今後の子どもの成長に合わせた中長期のキャリアライフプランを作成し、前向きに働いていけるようサポートする。