第14回国家資格キャリアコンサルタント論述試験 解答例(JCDA(日本キャリア開発協会))

2020.3.25

「ロープレ直前対策コース」

第14回国家資格キャリアコンサルタント論述試験 解答例
JCDA

問い1
事例Ⅰでは相談者の背景にある若い人の成長に関わりたいという気持ちや感情に寄り添うことなくcctが決めつけている発言「それでは指導にならないですね」等多数見受けられる。他にもcct3の責められているように感じる質問の方法や役職定年後の働き方について否定的な発言もある。一方事例Ⅱではclの発言、特に感情の言葉をくり返し、伝え返すことで内省を促している様子がある。そのため最後の方で「自分らしさ」を出すためには「肩書」という言葉を共有し、何か違うという気づきが出てきている。

問い2
相応しくない
Cl5で「気後れすることがある」と発言しているのに、それでは指導にならないというcctの勝手な価値観を押し付けている様子がある。
相応しい
cl3の発言から自信もなくなり、どう関わったらいいかという部分をくり返してオープンクエスチョンで問いかけて具体的な経験を語ってもらえるよう促している。
相応しい
それまでのclの話しをまとめて言いかえ、伝え返すことで「何か違う」という気づきを促す問いかけとなっている。

問い3
相談者は若い人の成長に関わりたくてこの仕事を選んだが、それを躊躇している様子があり自己理解不足が感じられる。また課長時代とは違い卑屈な自分を思い出すなど自己効力感の低下が見受けられる。若い人が成長するような関わり方について戸惑っており、コミュニケーション不足や思い込みがあるところが問題である。

問い4
1、これまでの相談者の「自信がなくなってきた」という気持ちに寄り添い、ラポール形成をしながら若い人の成長に関わろうとすることをコンプリメントする。2、他に役職定年で若い人関わっている人がいればどのようにしているか知れるようサポートする。(モデリング)3、自己効力感を取り戻せるようチームワークを大事にした等のことを思い出してもらいキャリアアンカーを明確にする。4、これらを知ることで今後自信を持ち、若い人の立場に立って前向きに仕事に取り組めるよう支援する。