第15回国家資格キャリアコンサルタント論述試験 解答例 (協議会)

2020.12.4

第15回国家資格キャリアコンサルタント論述試験 解答例 (協議会)

設問1
相談者は課長をしているが、中心メンバーの退職が相次ぎ、もう1人からも退職の話がありショックを受けている。部長は動いてくれそうもなくモチベーションが大きく下がり、今後どうしたらよいかわからない。

設問2
発言から部長に対してどのような気持ちを抱いているのか、関係構築を行うと共に、寄り添いながらイラショナルビリーフ等、思い込みがないかを知り、問題をより明確にすること

設問3
①問題
課長として役割の認識不足があり、部長とのコミュニケーションが困難な様子が見受けられ、今後どうしていくか自律的に考えることができていないことが問題である。
②その根拠
部長からの指摘に対して「頭にきた」「部長は職場の現状を見ていないと感じた」のように感情が優位になっている様子があり、自身の成長につながるような理解がなされておらず自己理解不足を感じる。また部長からの様々な指示に対して前向きになれない様子もあり仕事理解不足も見受けられる。

設問4
1、引き続き相談者の悩みに寄り添い、傾聴しラポール形成を行いながらこの大変な状況下で仕事をしていることをコンプリメントする。2、自己理解を深めるために理想の課長像を一緒に考えてみる。また社内外で他の上司のやり方や人柄について知れるようサポートする。(モデリング)3、仕事理解を深めるため課長としての役割について再認識を促す。(リーダーとしての役割等)4、その上で会社から求められる能力スキル等について知れるようサポートする。5、これらを行い今後課長として自律的に考え、意思決定ができるよう働きかける。